著名人引用の巧妙な手口

潜在意識活用でもっとも引用されやすい例は著名人の言動でしょう。

最近ではサッカーの本田圭佑選手や香川真司さん。

小学生の頃からプロのサッカー選手になると言い続けて実現、とくに本田選手はACミランで背番号10をつける、という具体的な夢まで実現させました。

ウイリアム王子と結婚したケイト・ミドルトンさんは王子と出会う前から絶対ウイリアムと結婚すると宣言、部屋にポスターを貼っていたそうです。

レディ・ガガさんは無名時代でも私は大スターなんだ、という気持ちで街中を歩いていたとか。

大物、小物、合わせてこの手のコメントには枚挙に暇がありません。 続きを読む 著名人引用の巧妙な手口

顕在意識があるからこそ潜在意識を活用できる

『成功』した著名人のコメントを引用して潜在意識の有効性を説くのはとても簡単なことですし、確かに手法として正解でもあります。

しかし、成功例からの引用は100%のように思えますが、問題の立脚点から見れば成功例の確率はいったい何%になるのでしょう?

小学校卒業の寄せ書きに、「プロのサッカー選手になりたい!」と書いた人が何人いて、そのうち何割がプロ選手に、そして何割がTV中継に映る選手になれたのでしょうか?

華やかなスポットライトを浴びてにこやかにサインをする大スターに憧れ、その夢を描く人が具体的な行動を起こしながらも、そのなかの何人が大スターになれたのでしょうか? 続きを読む 顕在意識があるからこそ潜在意識を活用できる

憧れは放置すればサビつくもの

子供の頃は誰でも憧れの職業があるものです。

あるいは存在と言ってもいいでしょう。

心当たり、ありますよね。

ヒーローになりたいとか。

でも、いつしかその想いは風化されると同時に思い出話が始まった時は酒の肴になって恥ずかしい気持ちや笑いを誘ったりしていませんか?

憧れも放っておけばサビついてしまいます。 続きを読む 憧れは放置すればサビつくもの

夢の予知能力?

憧れは日本語で夢と置き換えることもできます。

顕在意識と『無意識』=潜在意識の両方に夢という言葉が使われていますが、その理由、諸説はともかく睡眠中に見る夢も広義で潜在意識の活用法に取り込んでいる手法を見かけることがあります。

睡眠中の夢に登場してきた数字を復唱して宝くじを買ったら当たった!

こういった引用例から、夢を見るのは『無意識』=潜在意識下に置かれているので寝る前にできるだけ健やかな睡眠が取れるように精神を安定させて、夢から幸運を導きましょう、というような内容でしょうか。 続きを読む 夢の予知能力?

曖昧な自己啓発書のキーワード

潜在意識の活用に限らず、どの自己啓発書を見ても必ず登場してくるキーワードがあります。

『成功』とか『夢・願望』とか『実現』とか『達成』とか。

成功したい貴方の夢・願望は必ず実現・達成する!

と、これらのキーワードをくっつけるだけで簡単に自己啓発書のキャッチコピーが作れてしまいます。

このコラムでは、これらのキーワードと潜在意識の結びつきを否定的に書いてきました。

それはキーワードがあまりにも漠然としているからです。 続きを読む 曖昧な自己啓発書のキーワード

成功方程式のなかの経験値

『成功』への方程式を自分で作ることはできましたか?

少し語句を具体的にすると分かりやすくなりますね。

『成功』は結果、『夢・願望』は目標と置き換えてください。

『実現・達成』はそのまま使えますね。

あと、足りないのは計画と経験値ですから、これらを組み合わせることで方程式が完成します。

成功という結果を実現・達成させるためには目標を明確にし、計画を立てて経験値を積み重ね、計画に沿った行動を取ることが必要、となるわけです。 続きを読む 成功方程式のなかの経験値

無意識のうちにできる行動

『無意識』=潜在意識を経験値と置き換えることができる理由をもっと簡単に説明しましょう。

朝、起きてからパジャマを脱ぐ時、ボタンを外して右手を抜き、上着を脱いでから下着にとりかかる、などと顕在意識で考えながら行う人はほとんどいないでしょう。

朝、ご飯を食べる時に箸をどうやって持って何をつまんで(もちろん好物の料理が並んでいたら選択に迷いますが)どのように口へ運ぶか、なんて考える人もいませんよね。

でも、寝る時は浴衣しか着ない、という人やパジャマを着ない、という習慣の人はどうですか? 続きを読む 無意識のうちにできる行動

経験値が高いと応用が可能

運動神経がいい、というセンテンスは日常的に使われています。

スポーツが上手にできる人へよく使われるセンテンスですが、運動神経という特定の神経系統はなく、運動を支配する筋肉や骨格の動きは小脳や脳幹から出される統合的な指令によって果たされます。

では、なぜ運動において神経系統の差が生まれるのでしょうか?

野球をやってもバスケットをしても、サッカーをしても上手な人って必ずいますよね。

あるいは何種類もの格闘技で活躍する人もいます。 続きを読む 経験値が高いと応用が可能

Gショックが生まれた瞬間

経験値、つまり潜在意識が無意識状態で活躍するのはスポーツの現場だけではありません。

体育会系ではなく、発明家や研究者、芸術活動を行っている文化系の人でも活用されています。

カシオが販売している衝撃に強い腕時計、Gショックは世界的に大ヒットしていますが、この開発秘話はいかにも研究者らしいエピソードです。

Gショックの基礎を開発したのはカシオに在籍している伊部菊雄さん。

開発のきっかけは社内提案の義務から「落としても壊れない丈夫な時計」と、たった1行書いた企画書からでした。 続きを読む Gショックが生まれた瞬間

潜在意識という経験値の量を増やす

Gショックを開発した伊部菊雄さんの例は成功という結果を導きましたが、もちろん、ひらめきのないまま研究が頓挫した例はいくらでもあります。

天才的なバッターでも10回打席に入ったうち、3回ヒットを打てたらチームの中心打者になれますし、豪速球を投げるピッチャーが毎試合、完封できるわけではありません。

潜在意識、つまり経験値を活用したところですべてがうまくいくとは限らないのです。

むしろ失敗する方が多い、と考えた方がいいでしょう。

その失敗をどう捉えるか、それが潜在意識という経験値の量を増やすことに繋がるわけですね。 続きを読む 潜在意識という経験値の量を増やす

もうひとつのマーフィーの法則

1990年代に一部で流行したカルト的な書籍として「マーフィーの法則」があります。

いえいえ、こちらはジョセフ・マーフィー氏の「マーフィー 運命の法則」といった自己啓発書ではなく、もっと自虐的な内容で、一切関係がありません。

英文におけるタイトルは、

『Murphy’s Law and Other Reasons Why Things Go Wrong』で、

マーフィーの法則における間違った方法の他の理由、というような複雑なタイトルです。

一文を紹介するとこんな感じです。 続きを読む もうひとつのマーフィーの法則

地道な活動こそ成功への近道

『成功』という結果を導くためには『夢・願望』を目標に置き換え、『実現・達成』させるために経験値という潜在意識を活用する、という方程式は理解できたことでしょう。

潜在意識は潜在能力、ポテンシャルと言い換えることもできますね。

この潜在意識を高めることこそ誰もが苦手と感じる、もっとも重要な部分です。

潜在意識の活用に限らず、世に数多ある自己啓発書のなかで、まともな自己啓発書ほど、経験値を高めるための方法は地道であるがゆえ、あの手この手と手法を変え、できるだけ持続性のない読者を引っ張ろうとするワケで、内容的にはどの自己啓発書も変わりはないのです。 続きを読む 地道な活動こそ成功への近道

猫とツキと干支の性格

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