再び、「A」という文字について考えてみます。
種々の西欧言語文字のもとになったフェニキア語アルファベットの「A」にあたる文字が、もともとは「牡牛の顔」を模したもの(牡牛を表す象形文字)だった、ということはわかりました(ちなみに、漢字の「牛」もやはり、「牡牛の顔」を模した象形文字なのです)。しかし、なぜ「牡牛」が「A」の名前に選ばれたのか、ということです。
アルファベットの最初の文字に与えられた名前が「牡牛」であるからには、この「牡牛」には、それなりの意味があったに違いないのです。それは、古代世界において広く見られた「聖牛信仰」と、なにか大きな関係があるのでしょうか?祖シナイ文字の「A」は、それこそ「牡牛の顔」そのものでした。 続きを読む アルファベットとは、大事なものの順番だった可能性!言葉の摩訶不思議学