他人の言行不一致を責めるな

人は誰でも、自分なりの正義の念は持っている。そして殆んどの人は、一般的な道徳観念を持っている。しかし、それがしばしば、道徳律からはずれるのは、内心の欲求が、その道徳律と相反したものであり、そして内心の欲求が道徳律を打ち負かすことによって起るのである。

だから人は、しばしば、いっていること(道律的)と、やった結果(欲求的)が全然違ったものとなってしまうのである。これらの人の言行不一致を責めることは、危険な行為である場合が非常に多い。それは、ツキを自分から遠ざける要因にもなるのだ。 続きを読む 他人の言行不一致を責めるな

常に自分自身を刺戟せよ

目的の成功は一つであっても、そこへ到る道程は、さまざまに変化するものである。その変化とは、新しい試みへのチャレンジであり、絶えず、計画をねり直し、最も効率良い手段を工夫することである。このような行動に自分を駆り立てるものは、すなわち「欲望の火」である。

成功への燃えるがごとき情熱の火である。チャレンジャーは常に、明日を想い、その目は前方を見つめている。そして、常に何かやることを求めているのである。こういう人物に会うと、その人は何らかの刺戟や勇気を得ることになる。 続きを読む 常に自分自身を刺戟せよ

学生時代は終わってから新しい勉強を始めよ

かつての学生時代の成績がどうであれ、成功者になる性質の者は、学ぶことが好きな者である。成功タイプの者は、学校を卒業してしまってから、学ぶことを始める者である。これに反して、凡人は、学校を卒業するまでは、よく勉強するかも知れないが、社会に出てから、もう、代数や幾何、物理などその他の知識の探究については無縁となるのである。

成功タイプの者は、学生時代は遊ぶことに熱中するあまり、その成績はたとえ劣等であっても、社会に出て、成功を追求するようになると、その希望達成のため、さまざまな計画をねることになる。 続きを読む 学生時代は終わってから新しい勉強を始めよ

瞑想を習慣とせよ

およそ、世に知られるほどの成功者となった人には、その形はなんであれ、一つの瞑想の習慣があるものだ。これらの人は、普通いわれる知識的な知恵を越える何らかの叡智的なものが、自分の内から湧き出てくることを信じているものである。

それは、直観とかひらめきとか呼ばれるものだが、これこそ、凡人をして偉大な成功者へと導く推進力なのである。ただ、ソファーにゆったりとして、目を閉じるだけの人もいるし、また、ヨギストのように端然と、足を組んで坐る人もいよう。しかし、そのやり方はどうでも良いのである。 続きを読む 瞑想を習慣とせよ

風水の人気が廃れたのはなぜ?

玄関に水物を置くな、とか、ピンク色の財布を持つと人間関係が潤滑になってお金が入ってきやすい、とか、とにかく巷に流布している風水に関する情報は末端的なことが多すぎて、因果関係がまったく分かりません。

風水は一時期の爆発的な人気に比べるとやや落ち着いてきた感があります。

占事が好きな人種にとっては「当たる占い」こそ本当の占いであり、「当たらない占い」はやがて廃る運命にありますが、「当たる占い」がないために「当たらなかった占い」はスパイラル現象で敗者復活し、再び「当たるかもしれない占い」として脚光を浴びます。 続きを読む 風水の人気が廃れたのはなぜ?

風水はダイエットに似ている?

風水を信じて幸運になった人の話、よく聞きます。

一念発起して部屋を掃除、風水を取り入れたらiPadが貰えた、とか、宝くじを買ったら1万円が当たったとか、トイレの蓋をきちんと閉めるようにしたら貯金を使わず買い物が質素になった、とか。

さらに携帯ストラップに100均で購入したクマのマスコットを下げたら23年間彼氏がいなかったのに彼氏ができた、とか。

風水効果で幸運を招いたことは結構なことですが、あまりに他力本願ですね。 続きを読む 風水はダイエットに似ている?

風水はホントに幸運を呼ぶの?

少し以前、風水が社会現象のように流行った背景には一部の風水研究家が分かりやすく、しかも自分の運気を高めるためのカンタンな方法を紹介したことがありました。

玄関にはカエルの置物を置くとか、木目調のシューズボックスを置くとか、財布は金色がいいとか、女房は若い方がいいとか(これは風水と関係ありませんね)、とにかく因果関係よりも自分の欲に関することをアピールしたことが風水の流行につながったと言えます。 続きを読む 風水はホントに幸運を呼ぶの?

風水って宇宙エネルギーを利用しているの?

現在の風水、いろいろな流派が生まれてさまざまな占いの要素が取り入れられたため、かなり複雑になっており、風水研究家個人の考え方でどうにも解釈できる部分があります。

その解釈の中には大衆が喜ぶ「個人的な欲を満たす」占い方法も含まれているので、金色の財布を持てば、あるいは金運を呼ぶメイク(どんなメイクなのでしょう?)をすれば、偶然性から幸運が訪れる場合も風水のおかげと言うことができます。

風水を本当に活用するのであれば、まずは風水本来の成り立ち、つまり風水の基本を知る必要があります。 続きを読む 風水って宇宙エネルギーを利用しているの?

風水の起源は?

風水の歴史は古く、中国の殷(いん)・周(しゅう)の時代に始まったといわれています。

殷・周といえば紀元前1000年以前ですから、すでにその頃、人類は自然現象と人間の運命を結びつけようとしていたわけですね。

古代バビロニアで生まれた占星術も紀元前2000年頃が起源と言われています。

ただし、当時は風水と呼んでいたわけではなく「卜宅(ぼくたく)」と呼ばれていたそうです。 続きを読む 風水の起源は?

風水という言葉が最初に出た文献は?

最初は地相学だった卜宅、のちに風水と呼ばれるようになるのは普の時代。

つまり三国志の後のことですね。

すでに西洋ではグレゴリオ暦が完成しており、普の時代は紀元265~420年頃といわれています。

卜宅は現在から見れば確かに地相学としての因果関係を表わしていますが、当時はあくまで占術のひとつであり、卜(ぼく)は人が関わる事柄を占うという意味があります。 続きを読む 風水という言葉が最初に出た文献は?

風水の元になる陰陽思想は誰が最初に考えたの?

卜宅、つまり風水とは別に中国では春秋戦国時代頃から森羅万象の成り立ちを説く陰陽思想が生まれています。

紀元前770年頃から紀元前221年頃までの時代ですね。

日本でも古事記や日本書紀には世界の始まりが大地と海と空が混濁(大地はまだ柔らかく水に浮く脂のように、クラゲのように漂っていた)した状態と記されていたし、ギリシア神話でも混沌が初期世界であったように、陰陽思想もすべては混沌の中から陽の気が生まれて天になり、陰の気が沈んで大地になった、というところから始まります。 続きを読む 風水の元になる陰陽思想は誰が最初に考えたの?

易経は誰が著者なの?

古代中国の神話は日本やギリシア、あるいは北欧のように統一されていないので天地創造には諸説ありますが、おおまかに分類すると三皇五帝となり、そのうちの三皇に数えられているのが陰陽思想を説いた伏犠です。

なぜ伏犠と風水が関わるのか、それをこれから説明しましょう。

初期の卜、つまり占事は動物を対象としており、亀の甲羅だとか牛の肩甲骨だとか、そういったものに入ったヒビから物事を占っていましたが、その後、植物の蓍(めどぎ:メドハギまたはノコギリソウのこと)の茎を使った占筮(せんぜい)が主流となります。 続きを読む 易経は誰が著者なの?

猫とツキと干支の性格

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