「風水まるごと講座」カテゴリーアーカイブ

風水を取り入れて設計された香港の『蟹ビル』

香港に行った人なら誰でも目にするのが世界最大級の銀行金融グループ、香港上海銀行(HSBC)の香港と環太平洋を管轄する本店ビル、通称『蟹ビル』。

九龍島から香港島に向かうスターフェリーに乗ると、正面にそびえる独特と鉄骨組みを持ち、香港ドルにも描かれているビルですね。

イギリスの建築家、ノーマン・フォスターが設計、1985年に竣工し、高さ178.8m、44階建てのビルは完成当時、香港島の中環(セントラル)地区で最高の高さを誇っていました。

当時の最先端技術をふんだんに取り入れており、中でも超高層ビルとしては世界初のなる吊り構造を採用、その後の超高層ビルのランドマーク的存在にもなっています。 続きを読む 風水を取り入れて設計された香港の『蟹ビル』

中国タワービルと風水戦争が勃発

香港上海銀行の本店ビルに関する風水のエピソード、まだあります。

エントランス左右にある1対の獅子、片方は口を開け、片方は閉じています。

口を開けている方は運気を呼び込み、口を閉じているのは運気を逃さないためといわれており、運気がない人は口の開いている獅子と、運気が向いてきていいる人は口を閉じた獅子と一緒に写真を取るとご利益がある、とされ、最近流行りのパワースポットになっています。

これだけならまだ微笑ましい部分もありましたが、1989年、中国銀行が香港上海銀行本店ビルのすぐ横に高さ367m、78階建ての中国銀行タワーを建築したことから有名な「香港風水戦争」が始まります。 続きを読む 中国タワービルと風水戦争が勃発

風水は科学より歴史のある学問

『香港風水戦争』、考えてみれば1999年まで香港を統治していた英国に本社を置く香港上海銀行と、2000年から特区として統治する中国を本拠地としている中国銀行の面子争いという背景もあるので、風水だけでなく何かにつけ難癖を起こすのも分かる部分があります。

個人的には中国特区になる以前の香港の方が好きなので香港上海銀行に頑張っていただきたいのですが。

最先端の超高層ビル設計のデザインが風水の基盤上に成り立っているというのは非科学的な気もしますが、そこはお金にシビアな中国人(いや、ユダヤ系やアラブ系も以前よりシビアであり、最近は日本人でさえすっかりシビアになっていますが)。 続きを読む 風水は科学より歴史のある学問

非科学的とは科学で証明できないこと

非科学的、とは科学で解明できないことのすべてを称します。

確かに龍の通り道を塞ぐと運気が下がる、とか、隣のビルの先端がナイフのエッジのようだから大砲をその先端に向けて運気を高める、などということを科学が立証できるわけではありません。

もちろん、非科学的だからといって事実を否定することはできません。

とくに中国は東洋思想の根源であるだけに、言ってみれば非科学的な物事の大倉庫みたいなものです。

東洋思想から見れば西洋思想の科学なんてものは17世紀移行に確立された新参者であり、それまでの科学は現代科学に比べればマヤカシみたいなものに過ぎない、と言われても仕方がない部分を持っています。 続きを読む 非科学的とは科学で証明できないこと

運気を高めるための学問が集大成

中国だけでなく、今や日本や世界中に深く浸透している風水ですが、ここでもう一度、風水とはなんであるか、簡単に説明しましょう。

風水が「運気を高める」こと、高めるためには気の流れを利用することは風水に興味を持つ人の多くが知っていることですが・・。

中国4千年の歴史を持つだけに、それほど簡単に運気を高められるわけではありあせん。

風水は、その土地の持つ気の流れや勢いといった龍脈を重視する巒頭(らんとう)と、風水以前から占いに利用されていた陰陽五行思想や八卦、方位などを元にする理気が混ぜ合わされた環境学、人相学の集大成です。 続きを読む 運気を高めるための学問が集大成

龍脈は風水でも大切な要素

風水を知る上で大切なのが龍脈です。

中国では神話上の動物、龍は古代より絶大な力を持っていると崇拝されており、とくに歴代の皇帝には5爪の龍の紋章や与えられ、皇帝以外は貴族が4爪、3爪は大臣など階級を表す象徴にも使われてきました。

龍が運気を運ぶ崇拝対象となったのはインドのコブラ神が元となっていますが、中国にはコブラがおらず、しかも恐竜の骨が多く見つかったことから龍伝説が盛んになったと言われています。

香港の男くさい映画には必ず出演者の名前やタイトルに「龍」の文字がつけられるのも頷ける話ですね。 続きを読む 龍脈は風水でも大切な要素

風水の地理五訣とは?

風水の大切な要素となる龍脈は起伏の激しい土地を好むといいます。

確かに中国の龍を見るとトグロを巻いている形状が多く、真っ直ぐと間延びした龍をあまり見かけることはありません。

起伏の激しい土地を好むのであれば、大平原の多い中国よりも日本の方がはるかに好まれそうですが、風水の重要な要素は龍だけでないところが風水の難しいところです。

風水には地理五訣(ごけつ)という言葉があります。

これは地理的要素を5つに分け、それぞれの特性を記したもので、例えば龍脈を作る龍は土地のうねりや起伏などの形状の意味で、ほどよい起伏がある形状は「貴龍」と呼ばれ、多くの良い「気が集まって住む人の身分や地位を高くします。 続きを読む 風水の地理五訣とは?

地理五訣の分かりやすい説得力

では、風水に大切な地理五訣の続きを説明しましょう。

龍、穴、砂の次は水です。

水は穴の周囲の水の流れ、つまり河川だけでなく流れるものすべて、道路や人も含まれます。また雨が降った後の排水路もこれに含まれます。

水の流れは穴に住む人の貧富を生み出すとされており、吉であれば予定している以上の金銭を手にいれることができる反面、穴に背を向けて流れる背水の場所にいると予定外の出費がかさんで貧乏になると言われています。

最後のひとつは向です。 続きを読む 地理五訣の分かりやすい説得力

鉛筆を転がして占うのも「命・卜・相」

中国や台湾を旅行した人なら街中で「命・卜・相」と書かれた看板を見たことがあるでしょう。

これ、日本の繁華街の路上やビルの一角で見る「占い」と同じ意味です。

めい・ぼく・そうと読み、命は誕生日の生年月日や時間、場所の要素から運命、宿命を占い、その人の気質や人生の傾向を表します。

この占いに用いるのが有名な四柱推命ですが、ほかにも河洛命理や六壬命理、中国の占星術である七政命理などが用いられます。

卜は人の関わる事項の占いで、物事の決断に迷っている時などに用いられます。 続きを読む 鉛筆を転がして占うのも「命・卜・相」

風水をさらに高めた六大課

前項で中国の占い、「命・卜・相」を紹介しましたが、これらの占いは運命を決める術と解釈されており、さらに中国医学の医、食事や功法によって身体を鍛え、病気になりにくい身体を作る技術である山が加わって、本来は五術と呼ばれています。

この五術は運命を決めるために働く作用の分類、すなわち術論ですが、それぞれの方法論をまとめたのが六大課。

太乙神教、奇門遁甲、六壬神課と呼ばれる3つの五術体系を三式、河洛易数、星平会海、宿曜演禽と呼ばれる五術体系を三典と称し、これを合わせて六大課としています。

これらの方法論それぞれに風水は深く関わっており、三式では太乙風水が天時を得る・・ 続きを読む 風水をさらに高めた六大課

複雑化がさまざまな風水流派を生む

風水は地形を読む巒頭に、目に見えないさまざまな要素を判断材料に取り入れた理気を加えたことによって複雑化していきます。

さらに方法論として特化した六大課があり、これの集大成が風水となるわけですが、これだけ複雑化していくと、術法においても流派が生まれてきて、風水の枝分かれが起こるのも当然の成り行きですね。

とくに、目には映らない要素を多く取り入れる理気派は異なる解釈が必然的に生まれてくることから、玄空派や八宅派が枝分かれ、また玄空派だけでも飛星派と大卦派があります。

ちなみに欧米では玄空飛星派が主流を占めており、フライングスター風水と呼ばれています。 続きを読む 複雑化がさまざまな風水流派を生む

風水で使う式盤は流派によって若干異なる

風水で欠かせないのが式盤。

風水術師が使っている、方位や干支などがびっしり書き込まれている正方形の盤を見たことがある人も多いでしょう。

基本形は正方形部分が地盤、正方形内部にある円形部分が天盤と呼ばれており、天盤を作動させて地の方位と星の位置を組み合わせ、さまざまな占いを行います。

西洋占星術のホロスコープと似ていますね。

ただし、この式盤も前述した六大課の中に含まれている三式によって若干の違いがあります。 続きを読む 風水で使う式盤は流派によって若干異なる