鉛筆を転がして占うのも「命・卜・相」

中国や台湾を旅行した人なら街中で「命・卜・相」と書かれた看板を見たことがあるでしょう。

これ、日本の繁華街の路上やビルの一角で見る「占い」と同じ意味です。

めい・ぼく・そうと読み、命は誕生日の生年月日や時間、場所の要素から運命、宿命を占い、その人の気質や人生の傾向を表します。

この占いに用いるのが有名な四柱推命ですが、ほかにも河洛命理や六壬命理、中国の占星術である七政命理などが用いられます。

卜は人の関わる事項の占いで、物事の決断に迷っている時などに用いられます。

卜によって決まることは卜定(ぼくじょう)と呼ばれており、中国ではこの卜定によって政(まつりごと)が決められていたこともあります。

時間や事象、方位が占う要素で、偶然性や気運といった不確定な要素も取り入られており、広義では六角形の鉛筆を転がした出目で物事を決める「鉛筆占い」や花びらを1枚ずつ摘んで自分に対する好意を計る「花びら占い」も卜に含まれます。

この占いに用いられるのが周易、いわゆる八卦です。

相は人相、手相などでも分かるように、占われる対象人物の事象を直接見て、その時の吉凶を占う方法です。

名前からの姓名判断、印鑑から判断する印相、さらにお墓や家からも占う術師がいます。

この占い、つまり命・卜・相は風水と大きく関わっているのです。

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