ギリシャ神話!美しき神々の夫婦愛

知恵の神メティスを妻に娶って幸せな毎日を送る神々の王ゼウスですが、やはり意地悪ばあさんガイアの言葉が気になります。

祖母とはいえ、カオスから生まれた原初の神には違いありませんし、まだまだ神々を生み出す力も持っています。

しかも祖父ウラノス、父クロノスは預言者こそ違っても、自分の子どもたちによって失脚しており、その血統を受け継ぐゼウスとしては、一笑に付すこともできません。

かといって美しい妻、メティスとの交わりを断つこともできませんし、子どもをいっぱい作って子孫繁栄も実現したいところ。

そこでゼウス、思い切った決断をします。

メティスを丸呑みにしてメティスと一心同体になることにしました。 続きを読む ギリシャ神話!美しき神々の夫婦愛

ギリシャ神話!大地の女神ガイアの怒り

もう、おばあちゃんになって孫のゼウスも立派になったんだから、おとなしくなればいいものの、大地の神ガイアは怒りが収まりません。

なぜ?って、ゼウスが倒した神々の王クロノスはガイアの息子であり、愚行の王でありガイアの最初の夫であったウラノスを討った恩人であり、クロノスに加勢したタイタン一族もまた、ガイアの子どもたちとその血統なのですから。

自分の子どもたちをタルタロスに幽閉するなんて、いくら孫でもそこまでは許しません、ちょっとお仕置きをしてくれればよかった程度なのに、というところが本音でしょう。

しかもガイア最初の子どもでもあったヘカトンケイルたちを再び、いくら門番という役職を与えながらもタルタロスに戻すなんて。

大地の神、祖母ガイアの怒りは恨みとなってゼウスに向けられます。 続きを読む ギリシャ神話!大地の女神ガイアの怒り

ギリシャ神話!ゼウスの政治的手腕

神々の王であり、自分の父親だったクロノスと、クロノスに加勢したタイタン一族を奈落のタルタロスに幽閉したゼウスはクロノスに代わって神々の王となりましたが、ゼウスは父クロノス、さらに祖父ウラノスの愚行を知っているのでそれらを反面教師とし、世界を独占することなく海の世界は兄神であるポセイドンに、地下世界を同じく兄神であるハデスに譲り、自分は天界を支配します。

50の頭を持ち100の手を使ってクロノス一党を相手に一騎当千の活躍を見せた異形のヘカトンケイルたちは幽閉したクロノス一党の監視役を命じられ、再びタルタロスに戻りますが、今度は幽閉ではなく門番なので命令に背くことなく誇りを胸に秘めて地下へ向かいます。

この辺りがゼウスの巧妙なところ。

なにしろ戦いに関しては一騎当千ですが、その異形は天界にふさわしくなく、また暴れれば天界を壊しかねない力の持ち主であるヘカトンケイルです。 続きを読む ギリシャ神話!ゼウスの政治的手腕

ギリシャ神話!天空を支える罰を与えられたアトラス

父であるウラノスの呪いの言葉に怯え、自分の子供を次々と丸呑みする愚行を繰り返した神々の王クロノスと、クロノスに味方したタイタン一族を奈落のタルタロスに幽閉したゼウスですが、そのなかの1柱、アトラスだけは幽閉せずに見せしめの罰を与えます。

それは世界の西の果てで天空を支え続けるというもの。

クロノスに加勢し、ゼウスたちを苦しめるほど筋骨隆々とした巨躯と怪力の持ち主だっただけに、ゼウスはアトラスを許さず、タルタロスに幽閉するよりも辛い罰を与えたのです。

アトラスとは天空を支える巨神ですが、名前には「耐える者」という意味があります。 続きを読む ギリシャ神話!天空を支える罰を与えられたアトラス

ギリシャ神話!ゼウスの切り札

神々の王クロノスとその支配下にあるタイタン12神に、その息子たち。

やがて全能の神となるゼウスに協力する姉兄に、味方となった神々たち。

この両者の争い、ティタノマキアは10年続いても膠着状態のまま。

この均衡を打ち破ったのはゼウスに協力していたゼウスの祖母でありクロノスの母だった大地の神ガイアの一言です。

「奈落のタルタロスに我が息子たち、キュクロプスとヘカトンケイルが幽閉されています。彼らを救い出せば必ずや、彼らは忠誠を近い、貴方の味方になることでしょう」

ゼウスにしてみれば伯父さんたちですね。 続きを読む ギリシャ神話!ゼウスの切り札

猫とツキと干支の性格

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