ギリシャ神話!ガイアの最終兵器デュポン現る

半神半人ヘラクレスの活躍によってギガンテスとの戦い、ギガントマキアに勝利したオリュンポスの神々ですが、大地の神でありゼウスの祖母であるガイアに取って、この戦いは前哨戦にしか過ぎませんでした。

ガイアはゼウスを倒すために捨て身の作戦に出ます。

なんと奈落の神タルタロスと交わり、最強の異形、デュポンを産み落とします。

腰から上は人型、腿から下は毒蛇がとぐろを巻いている姿で、肩からは百の蛇の頭が生え、炎を放つ目を持ち、背中には鳥の翼があるといういでたち。

大きさは頭が天に届き、両手を広げれば世界の東西に到達するほどです。

さすがにこの姿を見たオリュンポスの神々も恐れおののきます。 続きを読む ギリシャ神話!ガイアの最終兵器デュポン現る

ギリシャ神話!ギガントマキアの英雄ヘラクレス登場

巨人族ギガンテス(これは複数形で、単数形ではギガスと呼びます)は母である大地の神ガイアの命令に従って、自分たちを奈落タルタロスから救い出してくれたゼウスに総攻撃をかけます。

上半身は神の形、両足は龍の形をしているギガンテスは山々を引き裂き、燃え盛る樹木を投げつけて神々に戦いを挑みます。

もちろん、そんな下等な戦いに負ける神々ではありませんが、しかし戦いは結着がつきません。

じつはギガンテス、ガイアから「神々の手で殺されない」という運命を授けられていたのです。

いくら殺しても復活してくるゾンビみたいなものですから、神々が手を焼くのも無理はありません。 続きを読む ギリシャ神話!ギガントマキアの英雄ヘラクレス登場

ギリシャ神話!大地の女神ガイアの怒り再び

妻を次々に変えて社会秩序や文化の女神たちを子孫に残したゼウス。

これ、考えてみれば日本神話における大国主神と同じで、大国主も須世理毘売命と大恋愛していながら、その後、八上売命や多紀理毘売命などと婚姻を繰り返し、古事記によれば180柱、日本書紀においては181柱の神様を産ませていますし、さらに出雲風土記に至っては他にも妻神が何人もいた、とされています。

やはり神様、東西を問わず子孫繁栄のために頑張っていたんですね。

それはともかく、妻を次々に変えて子孫を残しているゼウスを苦々しく思っている神がいました。

そう、自分が産んだ可愛い息子、クロノスやタイタン一族が奈落のタルタロスに幽閉されている大地の神、ガイアです。 続きを読む ギリシャ神話!大地の女神ガイアの怒り再び

ギリシャ神話!増殖するゼウスの子孫たち

最愛の妻であり、知恵の神メティスを丸呑みしてメティスが身篭っていた娘、アテナを頭から産んだゼウスはその後、結婚を繰り返して子孫繁栄に努めます。

最愛の妻が体内にいるというのに、なんて浮気者なの!と眦(まなじり)を吊り上げるのはもう少し事情を知ってからにしましょう。

神々の王であり、天空を支配するゼウスは世の中の統治を行わなければなりません。

そこで子孫を増やし、その子孫に秩序の役目を与えたのです。

知恵の女神メティスの次に結婚したのは法と正義の女神であり、予言と英知の神であるプロメテウスの母であるテミス。 続きを読む ギリシャ神話!増殖するゼウスの子孫たち

ギリシャ神話!ゼウスの頭から生まれた女神アテナ

大地の神であり、ゼウスの祖母に当たるガイアの予言を実現させないために愛する妻、メティスを丸呑みして一心同体となったゼウスですが、ひとつ忘れていることがあります。

それはガイアが予言した「メティスは最初に賢い娘を生むが…」という一節。

じつは丸呑みした知恵の神メティス、すでに娘を身ごもっていたのです。

いくら全能のゼウスといえども、体内に育つ娘を放置できず、やがて頭痛を抱えるようになり、体調に変化が起きてしまいます。

そこで配下である予言と英知の神プロメテウス(ヘパイストスという説もありますが)になんと、頭を斧でかち割ってくれ、と無謀な命令を下します。

なにしろ神々の王の命令ですから背くわけにはいきません。 続きを読む ギリシャ神話!ゼウスの頭から生まれた女神アテナ

猫とツキと干支の性格

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