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ABO式血液型診断を歌詞にしたのは?

1990年代から2000年代にかけてABO式血液型の性格分類はヒートアップしましたが、1980年代はもうちょっと緩やかでユーモアがありました。

では、1980年代にプレイバック!(って、古いですよねえ…)

まずは、草食系男女(もちろん当時はそんな言葉、ありませんでしたが)から絶大な人気を集めたさだまさし氏の「恋愛症候群」。

1985年のヒットソングですね。

歌詞を詳しく書くとアソコ(JASRC)がアレなので(一銭でも儲けようと)一部抜粋の形で紹介します。 続きを読む ABO式血液型診断を歌詞にしたのは?

女性をABO式血液型で性格分類した歌は?

さだまさし氏がABO式血液型の性格分類を歌詞の一部にした「恋愛症候群」の同じ年、1985年にはもうひとつ、ABO式血液型の性格分類をテーマにした曲が流行りました。

たぶん、「恋愛症候群」よりも流行ったはずです。

それはコミックバンド、バラクーダによる「演歌・血液ガッタガタ」。

「恋愛症候群」と同じように歌詞の一部を紹介しますね。 続きを読む 女性をABO式血液型で性格分類した歌は?

プロ野球でABO式血液型を重視していた監督は?

バラクーダの歌詞に負けないユニークさを発揮したのが元阪神タイガースのキャッチャーだった名スラッガーの田淵幸一氏。

1984年に現役引退後、TBSの解説を経て1990年に福岡ダイエーホークスの監督に就任しますが、選手のABO式血液型を考えてスタメンを組んだことがあります。

田淵監督、そんなことをしているから監督就任1年目は最下位になります。

それも順位だけでなく打率に本塁打、得点、失点、防御率すべてでリーグ最下位というだけでなく、勝率.325は2リーグ制になって以降の球団ワースト記録で、翌1991年は5位、1992年は4位と低迷したことから解任となりました。 続きを読む プロ野球でABO式血液型を重視していた監督は?

血液型をCMに採用した自動車メーカーは?

バラクーダの曲としては「血液ガッタガタ」よりも「日本全国酒飲み音頭」の方が個人的には好きなのですが、それはともかくとして1980年代のABO式血液型によるコミカルな流行は1990年代に起こったヒートアップの前兆だったといえます。

1980年代は「演歌・血液ガッタガタ」や「恋愛症候群」の他にも当時アイドルだった相川恵里さんが「だけどうっかりそこが魅力なのAB型の彼~」と歌っていた「ABコンプレックス」や「演歌・血液ガッタガタ」の歌詞を嫌いな女性タイプではなく男性タイプに置き換え、漫才コンビの「ピンクの電話」が歌っていた「演歌・血液ガッタガタⅡ」などがありました。 続きを読む 血液型をCMに採用した自動車メーカーは?

最初にABO式血液型性格分類の本を出した人は?

かなり能天気な1980年代のABO式血液型性格分類ですが、その初頭、ABO式血液型性格分類における当時の第一人者、能見正比古(のうみまさひこ)氏は講演中に壇上で倒れ、そのまま急死しています。

現在のABO式血液型性格分類は能見氏が1971年に出版した「血液型で分かる相性」、1973年の「血液型人類学」がその端緒です。

能見氏が著作で記したABO式血液型の性格分類を抽出してみましょう。 続きを読む 最初にABO式血液型性格分類の本を出した人は?

能見正比古氏が見つけたB型の特性例とは?

1971年に「血液型で分かる相性」で現在まで続くABO式血液型性格分類の端緒を作った能見正比古氏の続きです。

まずはABO式血液型の特性例、残りの2タイプです。

B型の特性例

・抑制されることを嫌がり、マイペースで行動することを好む
・自分と違った考え方に対する理解力を持ち、柔軟な発想をする
・周囲の影響を受けない反面、無用心は4タイプ中もっとも高い
・総じて物事に対するケジメがゆるい 続きを読む 能見正比古氏が見つけたB型の特性例とは?

ABO式血液型性格分類から発展させた「リード=おもり役」とは?

1970年代にABO式血液型性格分類の基礎を築いた能見正比古氏の続きです。

能見氏が独自に集めたデータは膨大な量で、しかも他分野に渡っています。

相撲やプロ野球、陸上競技などのスポーツ選手に始まり、政治家や芸能人、講演に集まった人や読者アンケートから血液型を調べ、その行動パターンや思考パターンを統計的にまとめた結果が前述したABO式血液型の特性例です。

能見氏がABO式血液型で発表したのは性格分類だけでなく、それを元にした「リード=おもり役」もあります。 続きを読む ABO式血液型性格分類から発展させた「リード=おもり役」とは?

能見正比古氏に影響を与えた人物とは?

現在のABO式血液型性格分類の基礎を築いたのは1970年代に活躍した能見正比古氏です。

しかし、能見氏も最初からABO式血液型が性格分類を表すという考えを持っていたわけではありません。

能見氏がABO式血液型性格分類をエンターテイメントに(たとえ本人は統計学的であったとしても)高めた貢献者であるのなら、能見氏にABO式血液型性格分類の影響を与えた古川竹二氏がその源流といえます。

古川氏は1891年から1940年まで存命だった教育学者であり心理学者です。 続きを読む 能見正比古氏に影響を与えた人物とは?

「血液型と気質」を試した組織とは?

エンターテイメントとしてのABO式血液型性格分類を確立したのが能見正比古氏で、その源流となったのは古川竹二氏の「血液型と気質」です。

医学界や教育界からも注目された学説ですが、残念ながら古川市の学説を追試すると統計的に例外が多くなり、残念ながら最終的には否定されてしまいます。

しかし古川氏の学説の影響は大きく、当時の大日本帝国陸軍、いわゆる日本陸軍は古川氏の学説の則れば優秀な兵士を組織できると考え、実際に兵士の血液型を採取して兵士としての資質を調査していました。 続きを読む 「血液型と気質」を試した組織とは?

ABO式血液型性格分類が学問的に認められなかったワケは?

ABO式血液型性格分類の源流である古川竹二氏、ABO式血液型性格分類をエンターテイメントに高めた能見正比古氏の両氏が学説として認められないのはなぜでしょうか?

ABO式血液型性格分類はサンプルとなる対象人物の血液型とその行動パターン、思考パターンを集約する統計学が元になっています。

統計学は経験的に得られた散乱するデータから応用数学を用いて性質や規則性または不規則性を見出す学問です。 続きを読む ABO式血液型性格分類が学問的に認められなかったワケは?

ABO式血液型性格分類における確証バイアスとは?

バイアスとは主に統計学で用いられる用語で偏りの意味を持ちます。

ABO式血液型性格分類をエンターテイメントに高めた能見氏のデータは確かに膨大な量ですが、そのサンプルは能見氏が個別に抽出したものや講演会に集まった人たち、さらに読者の返信アンケートというように、最初から能見氏が求める答えを持つ母集団であったことから統計学上の公正で評価可能なデータにならず、偏り、つまりバイアスが生じているというのが統計学として認められていない理由です。 続きを読む ABO式血液型性格分類における確証バイアスとは?

確証バイアスの実験結果は?

では、確証バイアス実験の続きをしましょう。

表に3と8、裏面に赤色と茶色の4枚のカードを用意し、「偶数が表に書かれたカードの裏側は赤色である」という仮説を証明してください。

多くの人は「8」または「8と赤色」のカードをひっくり返すはずです。

しかしこれでは3の裏側の色が「赤色ではない」こと、「茶色の表側が偶数ではない」ということを立証していません。 続きを読む 確証バイアスの実験結果は?