Q:バカは風邪をひかない、これ迷信?
これ、実際によく使われるフレーズですね。
迷信に決まってる!と誰でも思いたいのですが、バカという定義には難しいものがあるにせよ、まったくの迷信とも言えず一部は理にかなっているのです。
風邪は一般的に鼻や口、声帯までの上気道が炎症を起こして倦怠感や頭痛、寒気、発熱、鼻づまりなどを引き起こします。
これの原因はウイルス。 続きを読む バカは風邪を引かないというのは迷信ではない!
Q:バカは風邪をひかない、これ迷信?
これ、実際によく使われるフレーズですね。
迷信に決まってる!と誰でも思いたいのですが、バカという定義には難しいものがあるにせよ、まったくの迷信とも言えず一部は理にかなっているのです。
風邪は一般的に鼻や口、声帯までの上気道が炎症を起こして倦怠感や頭痛、寒気、発熱、鼻づまりなどを引き起こします。
これの原因はウイルス。 続きを読む バカは風邪を引かないというのは迷信ではない!
Q:落とした食べ物は5秒以内だったら拾って食べても大丈夫、これ迷信?
いつまで小学生のようなことを言っているんだ!と怒られそうですが、こういった迷信をきっちりと検証する大人の、しかも科学者がいるというのは世の中を楽しくしてくれるものです。
イギリスのバーミンガムにあるアストン大学では微生物学のアントニー・ヒルトン教授とその研究チームが、食中毒の原因となる大腸菌と黄色ブドウ糖球菌が地面から食べ物に移動する状況を実験、5秒以内であれば安全という結果を発表しました。
しかし、この結果をもって迷信と言い切ることはできません。 続きを読む 5秒間迷信の真実を探った科学者
Q:食後、すぐに横になると牛になる、これ迷信?
食べた後、横になるくらいで牛に変身してしまったら相撲取りはいなくなってしまいます。牛に変身するのを見たこともないので迷信であることは間違いありません。
もちろん、食べ終わってすぐに横になるのは行儀が悪いとされていたので、牛はその比喩に使われていただけであり、牛に罪はなく、また放牧されている牛の中に、食後すぐに横になったことで牛になってしまった、という人間がいるわけではありません。おそらく。 続きを読む 食後は牛のようにゆったりと動く
Q:髪の毛が薄くなったら海藻を食べるといい、これ迷信?
男性の多くはこの迷信、意外と信じています。
信じたい気持ちは分かりますが、残念ながら迷信の域を出ません。
薄毛で悩む男性は海藻を食べるよりも他の有効な手段を探ってください。
確かに海藻はヨードを始め、毛髪に効果のあるミネラルがたっぷりと含まれています。 続きを読む 薄毛男性が信じている髪の毛と海藻の迷信
Q:雷が鳴ったらヘソを隠せ、これ迷信?
実際にヘソを取る雷神様がいるわけではないので一部は迷信ですが、ヘソを隠すという行為は雷対策に有効であるため、まったくの迷信というわけではありません。
雷が鳴っている時、「そんなの迷信さ!」と言い切って堂々と歩く人よりもヘソを隠している人の方が雷が落ちる確率は低いのです。
ヘソを隠す動作はお腹を押さえ、前屈みになったりしゃがんだりするので、どうしても姿勢が低くなるのです。 続きを読む 雷神様がヘソを取った証拠とは?
Q:満月の夜は何かが起きる、これ迷信?
まあ、何かが起きるのは満月の夜に限ったことではないので迷信とも言えますが、満月の夜にも何かが起きるので迷信ではないと言うこともできます。
答えになっていませんね。
では「満月の夜は何かが起きる」を検証してみるので、最終的な判断は各自で行ってください。
この事象の合理的根拠は月の潮汐力。 続きを読む 満月の夜の迷信
本題へ入る前に、月の潮汐力がどのくらい強力なのか、寄り道してみましょう。
まずはモン・サン=ミッシェル修道院があるフランスのサン・マロ湾。
潮の干満差が15mもあったことから満潮時には海に浮かぶ岩の小さな島に修道院が建設されました。
干潮になると自然に表れる陸橋によって修道院へ行くことができますが、大潮になると沖合18kmまで引いていた潮が一気に押し寄せてくるため、多くの巡礼者が潮に飲まれて亡くなったそうです。 続きを読む 月の潮汐力が見せる世界の絶景
話を戻して。
前項で紹介した元兵庫県警黒木氏の調査結果だけを見れば、満月の夜はドライバーになんらかの興奮作用を与えていると言うこともできます。
ただし、それが満月による潮汐力とどのような相互作用があるのか不明ですね。
では、犯罪についてはどうでしょう?
こちらも古い事実ですが、イギリス南部のサセックス州警察はブライトンやホープといった海沿いの都市で、満月の夜になると泥酔者が攻撃的になるという事実を確認、満月の夜は警備を強固にした方がいい、と発表しました。 続きを読む イギリスの州警察は満月の夜に警戒を促した
「満月の夜に何かが起きる」擁護派が合理的根拠として信じているのが月の潮汐力。
地球の潮の満引きにこれだけ影響があるのだから、身体の約75%以上が水分の人間になんらかの影響があるのは当然、という理屈ですね。
その潮汐力がどのように精神作用を及ぼすか関連づけられないところが弱点ですが。
では、この潮汐力を「満月の夜に何かが起きる」懐疑派はどのように見ているのでしょうか?
満引きは人間のレベルから見れば満月の時は大きいように見えるが、海水全体の量から見れば極小レベル。 続きを読む 満月の夜迷信に対する懐疑派の強烈なパンチ
「満月の夜に何かが起きる」が迷信であるか否か、その前に「錯誤相関」について話をしましょう。
錯誤相関とは、相関しないデータに相関性があると思い込んでしまう現象のことです。
これは相関性があるという情報が予めインプットされると起きやすくなります。
たとえばアジアのとある都市へ旅行に出かけるとします。
その都市の評判は日本国内であまり評判が良くありません。 続きを読む 誰にでも起きる可能性を持つ「錯誤相関」
満月の夜における錯誤相関の続きです。
とある警察署の署員の1人は満月の夜になると必ず忙しくなる、と信じています。
かつて満月の夜に大変忙しい思いをしたことがあり、以後、満月の夜になると忙しさを実感できた時があったからでしょう。
この署員に錯誤相関を当てはめてみます。
①満月の夜に出動が多かった。
②満月でもたいして忙しくなかった。 続きを読む 先入観を持つ人ほど錯誤相関に陥りやすい
迷信は錯誤相関を起こす先入観を生み出します。
冒頭に紹介した魔女狩りはその典型でしょう。
魔女なんていない、と思っていたのに当時の権力者、キリスト教の牧師が「街中におらず人里離れてひっそりと暮らし、黒猫を飼っていたら魔女の疑いあり」と喧伝すれば、それが先入観となります。
そして実際に人里離れ、ひっそりと暮らしていた女性が黒猫を飼っていたら錯誤相関を生み出し、その女性が魔女であるという過大評価を下してしまいます。 続きを読む 錯誤相関を起こす前に立ち止まって考える勇気