陰陽思想の始まりは、混沌の中から光が生まれ、天が形成されて陽となり、暗闇が降りて大地を形成、陰となりました。
この二元化で森羅万象の形成消滅と循環を考えるのが陰陽思想の基本。
しかし世の中、光と闇、天と地だけでなく他のものでも形成消滅と循環が起きると考えたのが五行思想。
天と地以外の基本的要素、エレメントは木、火、土、金、水の5つ。 続きを読む 戦国時代の陰陽家によって生まれた五行思想
陰陽思想の始まりは、混沌の中から光が生まれ、天が形成されて陽となり、暗闇が降りて大地を形成、陰となりました。
この二元化で森羅万象の形成消滅と循環を考えるのが陰陽思想の基本。
しかし世の中、光と闇、天と地だけでなく他のものでも形成消滅と循環が起きると考えたのが五行思想。
天と地以外の基本的要素、エレメントは木、火、土、金、水の5つ。 続きを読む 戦国時代の陰陽家によって生まれた五行思想
五行思想は陰陽思想の成立が前提となっており、二元的要素をさらに細分化した考え方です。
最初に混沌から天と地、陰陽が対極化した後の世界観ですね。
その順序は以下のようになります。
1.混沌から天と地の陰陽が誕生した後、陰の中でとくに冷たい部分が北に移動して水行が生じた。
2.次いで陽の中でとくに熱い部分が南に移動して火行が生じた。 続きを読む 混沌から生まれた天と地の次に五行が発生
五芒星は美しい図形とされる黄金比を含んでいることが特徴です。
世界中を見ると、五芒星を使ったのは五行思想が最初というわけではなく、すでに紀元前3000年頃のメソポタミア書物にはUB(ウブ)という名称で使われていました。
古代バビロニアでは形成される三角形のそれぞれの頂点に木星、水星、土星、火星、そして地母神イシュタルの現れとされた金星を対応させ、古代エジプトでは五芒星を逆さまにすることで女性の子宮を表しました。 続きを読む 世界中で同時多発的に生まれた五芒星
幼児が一筆書きで最初に覚えるのが五芒星(英語ではペンタグラム)であるのも興味深い点ですね。
この五芒星、時計回りに隣り合っている同士が陽の相生(そうせい)、直線で結ばれている同士が陰の相剋(そうこく)となります。
相生とは時計回りの順でお互いを生み出していく関係です。
1.頂点にある木は火によって燃えることを木生火(もくしょうか)という。
2.物が燃えれば灰になり、灰が土に還ることを火生土(かしょうど)という。 続きを読む 五芒星の時計回りは順に生み出していく関係
五芒星の直線で結ばれている要素はお互いを滅ぼす院の関係、相剋と呼ばれます。
1.木が土に根を張って土の養分を吸い上げ痩せさせることを木剋土(もっこくど)という。
2.土が水を吸い取って汚し、水の増水を塞き止めることを土剋水(どこくすい)という。
3.水が火を消すことを水剋火(すいこくか)という。
4.火が金属を溶かすことを火剋金(かこくごん)という。 続きを読む 陰陽思想が五行思想の中に活かされている
五行思想は混沌の中から天と地が生まれ、そこから五行が派生したことから分かるように根本は陰陽思想。
この2つの思想体系が1つになるのは自然な結果ともいえます。
五行思想は五芒星の頂点に木を置き、時計回りで火、土、金、水の順になります。
この五行に陰陽を当てはめたのが陰陽五行思想。
木は甲(こう)と乙(おつ)、火は丙(へい)と丁(てい)、土は戊(ぼ)と己(き)、金は庚(こう)と辛(しん)、そして水は壬(じん)と癸(き)になります。 続きを読む 十干を訓読みにしてみると?
年賀状に描くその年の干支動物とか、自分が生まれた年の干支動物だとか、いわゆる日本で言われるところの「干支」、じつはその発祥、陰陽思想とも五行思想とも関係がありません。
12の動物が当てはめられた十二支は古代中国における天文学、十二辰が元になっています。
木星は約12年で天球を1周することがわかったため、天球を天の赤道帯に沿って東から西へ12等分したことを十二辰と呼び、太陽や月、惑星などの位置や進行状態の座標に用いられたと同時に、年月の基準として使われました。 続きを読む なぜ干支に生肖が与えられたのか未だ不明のまま
この天文学の十二支と陰陽五行思想の十干が組み合わさったのが十干十二支、本来の意味の「干支」です。
十二支に十干を組み合わせた記述はすでに殷の時代に見られ、戦国時代以降は年月日や時刻、方位にまで応用されています。
この干支を使って式盤で占うのが陰陽道や風水。
なにしろ陰陽に五行、さらに十二支を配して占うのですからその方法はとても複雑で、玄関口に金のお着物を置け、とか、水周りは鬼門に配置しろ、などと通り一辺倒な簡単なものではありません。 続きを読む 自分の生まれた干支は60年に一度だけ
時刻を表す時、正午を境に午前と午後に分けていますが、これもじつは十干十二支が元になっています。
干支では現在の23時から翌1時までを子の刻と記し、時計回りの順に丑の刻、寅の刻と続き、11時から13時までを午の刻としました。
つまり昼の頃が午の刻なので、それ以前の時刻が午前、それ以後の時刻が午後になったのです。
家を建てる時、北東にキッチンやトイレ、玄関や門などを作るのは厳禁とされています。 続きを読む 干支のトリビア
紀元前490年頃から紀元前430年頃まで生きていた古代ギリシャの自然哲学者、エンペドクレスは世界の生成消滅は四元素によって循環される、という説を唱えました。
四元素とは火、空気、水、地のことで、これらが離散集合すると自然界の変化が生じる、というのがエンペドクレスの主張。
この四元説はその後、プラトンやアリストテレスに引き継がれます。
またエンペドクレス以前は、古代ギリシャ哲学者の間で、世界の始まりはアルケーという根源的な原理から生まれたという説が定着していました。 続きを読む 結局のところ人間の思想思考なんて似たようなもの
2017年の年末ジャンボ宝くじ、ついに10億円に到達です。
2016年は1等が7億円だったので一気に3億円上乗せですね。
ちなみに3大ジャンボと呼ばれているサマージャンボとオータムジャンボ(2017年からはハロウィンジャンボに名称変更)。
2017年はそれぞれ5億円、3億円だったので、いかに2017年の年末ジャンボの10億円が高額であるか分かるでしょう。 続きを読む 宝くじの購入は甘い夢の始まり
まずは宝くじの基本的な情報からおさらいしていきましょう。
宝くじ、本来の目的は購入者に夢を与え、実際に当せん金を支払うだけでなく公共事業や自然災害復興への支援に使うために販売されています。
公共事業は国や各都道府県、政令都市に適用されており、平成27年度では札幌市の円山動物園ホッキョクグマ・アザラシ館建設費、子供医療助成費など。
岩手県では子供・妊産婦医療助成事業費、いわて子どもの森管理運営費など。 続きを読む 宝くじの収益金って何に使われているの?