小さい壁の壊し方を学ぶ

潜在意識に限らず、どの自己啓発書も最初の目標は低く設定しろ、と説明しています。

これも正しいアプローチ方法ですね。

たとえば部屋の掃除が苦手な人。

汚れた部屋全体をピカピカにする、というイメージが掃除に結びついていませんか?

けれど現実は荷物が多すぎてどこになにをしまうのかと考えているうちにうんざりして頓挫、というのはよく見かけるケースです。

そんな人に取って部屋全体をピカピカにする、という目標は高すぎて頑丈な壁のため、いきなり壊す、乗り越えることができません。 続きを読む 小さい壁の壊し方を学ぶ

成功報酬の与え方

経験値、すなわち潜在意識を高めるために欠かせないのは持続性です。

この持続性を持たせるための有効な手段が小さな目標から行動を起こせ、という方法。

簡単に乗り越えることができる壁を用意するところから始めれば、誰でも壁を乗り越えた時の快感を覚えることができます。

つまり『成功』の甘い蜜ですね。

壁が大きくなるほど、蜜の味が甘くなると理解できれば、持続性は約束されたようなものです。

ここで間違えてはいけないのが蜜の味を目標とは別の欲望で満たしてしまうこと。 続きを読む 成功報酬の与え方

潜在意識に刻まれる達成した喜び

比喩として、目の前の壁の向こうに何があるのかを知っている人は、壁を壊した人だ、と最初に紹介しました。

壁の向こうにあるのは『成功』という名の甘い蜜の味です。

悩んだ挙句、ブレイクスルーで自分の技術が上達した時、思いもよらない発見をした時、自分の理論が実証された時、そこには物品や休息では味わえない快感があります。

その快感は継続性のない瞬間的なものですが、乗り越えた壁が大きいほどボルテージは高くなり、快感の痕跡を強く残します。

だからこそ、一度、壁を壊した人は次の壁もなんとか壊そうと努力、工夫をするわけですね。

潜在意識には、この達成感という快感も経験値として取り込みます。 続きを読む 潜在意識に刻まれる達成した喜び

欲求を満たすことで活発化するA10 神経

壁の向こうの蜜の味、それを少し分かりやすく科学的側面から説明しましょう。

達成感は快感に分類されますが、脳の中でこれを感知しているのはA10神経。

これが活発化すると脳内で快感と認識されるわけですね。

なぜ脳はあえて快感という本能的な感情を与えたのでしょうか?

じつはこれ、生きていくためにとても重要な感情で、報酬系と定義されています。

人間を始めとして生き物は生命を維持するために必要な行動を取らなければなりません。 続きを読む 欲求を満たすことで活発化するA10 神経

繰り返すことで広がる神経細胞

次に潜在意識を高めるため、経験値の量を増やすために、なぜ地道な反復の練習が必要なのかを説明しますね。

顕在意識、潜在意識に関わらず人間の意思を持った行動や意思に関わらず活動する生理はすべて脳によって指令が下され、脳に支配されていると言っても過言ではありません。

実際のところ、まだ脳はすべて解明されたわけではなく未知数の部分もかなりあり、それが脳死という判断を混迷させている原因でもあるのですが。

とはいえ、フロイトやユングの活動していた19世紀後半から20世紀前半に比べれば脳の科学は格段に進歩しています。

記憶を行う場所や想像を行う場所、感情を喚起する場所や判断を行う場所などが次々と解明されました。 続きを読む 繰り返すことで広がる神経細胞

目標を強く願うことの脳内変化

ただし、この脳内に張り巡らされているニューロンとその間で伝達を行っているシナプスはとても経済的な細胞で、1度や2度しか使わない脳内経路と情報の場合、形成してもやがて消滅してしまうのです。

逆に、何度も使う脳内経路で情報量も多くなれば、ニューロンの数もシナプスの量も増えていくわけですね。

簡単に言ってしまえば、反復練習や地道な努力の積み重ねは、このニューロンとシナプスを安定させる目的なのです。

目標に対する経験値という脳内経路を作り、その経路を太く広げることで情報量の流れを安定させ、さらに幹線を伸ばすことで他の経験値からの応用を取り入れることができるのです。 続きを読む 目標を強く願うことの脳内変化

やがて消滅する神経細胞

目標を確立して強い意志を持ち続けている限り、このニューロンとシナプスは成長を続けていきますが、残念なことに経済性に加えて正直者のため、流通するシナプスの量が減っていくと自然に消滅したり、脳内経路を変えたりしてしまうのです。

日本の道路も交通量が少ないところは自動的に細くなったり、交通量の多いところは広がったりしてくれると、税金も少なくて済むんですけれど。

道路事情はさておき、シナプスの量が減る、というのはどういうことでしょう。

反復練習や地道な努力が減り、目標に対して行動を起こしていない時ですね。

それから目標を諦めた時。 続きを読む やがて消滅する神経細胞

失敗しない潜在意識の活用方法

では、最後にこれまでの内容をまとめてみましょう。

自己啓発における潜在意識とはフロイトやユングが唱えた『無意識』とはまったく無縁であり、自己啓発に役立てる潜在意識とは経験値による潜在能力、ポテンシャルであること。

潜在意識は『成功』という結果をもたらせるものではなく、『成功』という結果を導くための手段でしかないこと。

始めに目標ありき。

その目標がなければ潜在意識を高めることもできず、目標を維持し続けることで潜在意識の容量も増えていく。 続きを読む 失敗しない潜在意識の活用方法

貴方が白い紙に書き込むこと

アメリカの作家、リチャード・バック氏の著書『イリュージョン』に、こんな一節が出てきます。

「いつも君は白い紙を持っている。

それはほとんどの場合、計算のための用紙として使用される。

しかし、もし君が望むなら、そこに現実を書き込むことが可能だ。

意味のないこと・・嘘・・

なんでも書き込むことができる。 続きを読む 貴方が白い紙に書き込むこと

ペットロス症候群って何?

『ペットロス症候群』という言葉を聞いたことがありますか?

近年、ペットを飼う人たちの間で、この言葉は浸透してきました。

ペットロスとは、その通りペットを失うことです。

飼っていたペットを失うと、その喪失感が大きければ精神的にも身体的にも何かしらの症状が出てきます。

そのことを『ペットロス症候群』と呼ぶのです。

ペットとの別れはとても悲しく、大きなストレスが精神的にかかります。

そのペットを愛していたのなら、それに比例してより大きな喪失感があるでしょう。 続きを読む ペットロス症候群って何?

ペットを飼う前の大切な心得

ペットを飼う前に、肝に銘じておかなくてはいけないことがあります。

それは『ペットの一生を面倒見る』という覚悟です。

当たり前ですが、ペットは一つの命です。

人よりも大きな犬も、手のひらに乗るハムスターも、その点では私たち一人一人と変わりありません。

そして、ほとんどの動物は人間よりも寿命が短いのです。

そのことも意識しておかなくてはいけません。

人よりも早く成長し、その寿命を全うするのです。

犬や猫も、20年も生きれば長生きな方。 続きを読む ペットを飼う前の大切な心得

どんな人がペットロスになりやすい?

ペットとの別れは、誰でも辛いものです。

しかし、ペットロスになる人とならない人がいます。

可愛がっていたペットが、ある日突然いなくなる。

簡単に乗り越えられる出来事ではないはずです。

ただ、そのことを受け止められれば、ペットロスには陥らないかもしれません。

人もペットも同等に、命とは必ず失うもの。

そのことをちゃんと理解していれば、そこまで落ち込まなくて済みます。

しかし、頭では理解していたつもりでも、いざそのときになると、やはり辛くなってしまうこともあります。 続きを読む どんな人がペットロスになりやすい?

猫とツキと干支の性格

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