サッカーファンのための師岡熊野神社

問題の山積みだったサッカーのワールドカップ、ブラジルの大敗という意外な結末が待ち受けていましたが、横浜市にはサッカー選手と切り離せないお呪いのある神社があります。

日本でワールドカップが開催された際に決勝戦が行われた日産スタジアムの所在地、港北区にある師岡熊野神社で、ここの社紋は三股烏紋。

サッカーファンならもうお分かりですね。

そう、全日本代表のトレードマークである八咫烏です。

この三股烏を社紋にしていることからサッカー関係者の参拝が多く、別名、サッカー神社と呼ばれるほどです。

さらに師岡熊野神社では日本サッカー協会公認のエンブレムが刻まれたサッカーお守りを領布しています。 続きを読む サッカーファンのための師岡熊野神社

ミサンガのおまじない効果は?

サッカー続きのおまじないということで、日本の神社から離れてミサンガの紹介をしましょう。

最近ではサッカーだけでなくプロ野球を始め、いろいろなスポーツ選手が腕に手芸の組紐をつけていますが、これ、日本独自で発達したおまじない、と言っても過言ではありません。

ブラジルのサッカー選手がこれをつけていたことから広まりましたが、正式にはミサンガではなくフィタとかボンフィンと呼ばれています。

ミサンガはポルトガル語でビーズを意味し、組紐をミサンガとは呼びません。

このボンフィンが始まったのはブラジルのバイーア州にあるボンフィン教会の周辺で売られていたフィタで、キリストが十字架に磔にされた際の脇腹と手首の長さを表したリボン状にLembranca do senhor do bonfim da Bahia(バイーアの良き結末の主の記念)と書かれていたものです。 続きを読む ミサンガのおまじない効果は?

幸運を祈る?それとも嘘の免罪符?

おまじないには宗教的発祥があり、民間信仰が加わって現在の儀式になっているケースが多々あり、それは日本に限らず世界共通となっています。

キリスト教圏でよく知られているおまじない、クロスフィンガーズもそのひとつですね。

人差し指と中指を絡ませる、アレです。

中世、キリスト教圏では魔物除けに十字架が最大の効果を発揮しましたが、十字架を持っていない際、応急処置として指をクロスさせて十字架の代わりとしたことがクロスフィンガーズの由来ですが、国によって、あるいは使い方によって多少、意味が変わってきます。

現在、イギリスではクロスフィンガーズが幸運を招くおまじないとなっていますが、ギリシャやアメリカでは子供が嘘をつく時、神様の許しを得るための免罪符として背中でクロスフィンガーズを作ることもあります。 続きを読む 幸運を祈る?それとも嘘の免罪符?

六帝古銭と六文銭の違い

中国に行くと民間信仰におけるおまじないの宝庫ですね。

そのほとんどのお呪いは風水を素にした民間信仰で、それらが日本に流入するとさらに形態が変わってきます。

たとえば呼び銭の代表的なアイテム、銅古銭。

これを組紐で六枚つなぎ合わせると六帝古銭となり、レジや金庫に入れ、あるいは部屋に飾っておくだけで、古くからの強い財運を受け継ぎ、絶え間なく材を呼びこむというおまじないです。

六枚の銅古銭、いつの時代でもいいというわけではなく、清の時代の10人の皇帝が発行した銅銭は当時の強い権力を引き継いで強いパワーを発揮するとか。 続きを読む 六帝古銭と六文銭の違い

くしゃみをすると魂が抜ける世界の事情

イスラムの経典のなかに、興味深いおまじないを見つけました。

イスラム教は戒律主義ですから、お呪いというよりも教徒の義務ですね。

それは相手(イスラム教徒間)がくしゃみをしたら、その人のために神へ救いを求めてやること、という内容。

くしゃみをすると魂が飛び出る恐れがあるので、そばにいる人は「神よ、彼を救い給え」とお呪いを唱えるそうです。

このくしゃみに対するお呪い、宗教を問わず世界中で認められるもので、キリスト教英語圏でもくしゃみをすると、そばにいた人がGod Bless You、とか省略してブレス・ユー、なんて言います。

God Bless Youは本来、神の祝福がありますように、という意味ですが、キリスト教圏でもくしゃみをすると魂が抜け出るという迷信からこの言葉を周囲の人が発するようになりました。 続きを読む くしゃみをすると魂が抜ける世界の事情

ベルを鳴らすと天使が生まれる映画

おまじないは世界各国、共通の儀式だけに映画の世界でも頻繁に出てきます。

ホラー系なら余るほど出てきますが、とりあえずここで紹介するのは、きれいなおまじない。

古い作品ですが、1946年製作のアメリカ映画で「素晴らしき哉、人生」では、ベルを鳴らすと翼を持った天使が誕生する、というおまじないが出てきます。

主人公のベイリーは貧しい人のために利益を度外視して住宅金融を経営していた父の跡を継いで事業を行いますが、仕事を手伝っていた叔父ビリーのミスによって大金を失い、境地に立たされます。

これまで人のために尽くしてきたのに、と自分の人生を嘆いて12月の雪の降る夜、橋から身投げをしようとすると、その前に一人の壮年が先に飛び降り、それを救うためにベイリーが飛び込みます。 続きを読む ベルを鳴らすと天使が生まれる映画

コーヒーを美味しく入れる呪文が出てくる映画

静かに、しかし確実に人気を集めた日本の佳作「かもめ食堂」にもおまじないのシーンがあります。

フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を営むサチエに、泥棒と間違えられた男性、マッティがコーヒーの入れ方を教えるシーン。

挽いた豆をドリップに入れ、指を真ん中に差しながらマッティが言います。

マッティ「コピ・ルアック」

サチエ「・・・は?」

マッティ「おまじないだよ」

サチエ「・・・コピ・ルアック」 続きを読む コーヒーを美味しく入れる呪文が出てくる映画

野球選手がおまじないをする映画

1989年に製作されたアメリカ映画のコメディ「メジャーリーグ」でも興味深いおまじないのシーンがありました。

キューバから信仰の自由を求めて亡命した4番バッターのペドロ・セラノは「イエスもいい神だが、それだけでは変化球が打てない」と、試合前、ロッカーの前でブードゥー教に祈りと供物を捧げるお呪いを行います。

このペドロ、直球にはめっぽう強いのですが変化球をまったく打てず、神頼みしかない、という点が笑いどころですが、チーム内にはエディというキリスト教信者もいて、ペドロのブードゥー教をバカにしてお供えもののラム酒を飲み、祟りなんかあるものかとグラウンドに出た途端、バットが頭部を直撃するという悲劇に見舞われるシーンもあります。

恐るべし、ブードゥー教。

キリストの威光も形無しです。 続きを読む 野球選手がおまじないをする映画

おまじないはいいことばかりじゃない

これまでのおまじない、どれも幸運を呼びこむ儀式ばかりでしたが、じつはその半面、人を呪うおまじないも幸運を呼びこむ儀式と同じ数だけ存在しています。

前述したブードゥー教は黒人の民間信仰として広まりましたが、白人キリスト教信者によって死者を蘇らせるゾンビだとか黒魔術といったダークなイメージを植え付けられてしまいましたが、どの宗教も似たようなダークサイドを持っており、ブードゥー教で有名な呪いの藁人形も、日本には同じような呪術の丑の刻参りがあります。

丑の刻とは午前一時から午前三時頃までの間、いわゆる草木も眠る丑三つ時ですね。

この時刻に白装束を纒い、憎い相手に見立てた藁人形を神社のご神木へ五寸釘で打ち付け、これを七日間続けると満願成就となって相手が死ぬ、というお呪い。 続きを読む おまじないはいいことばかりじゃない

自分でおまじないを見つける楽しみ

イタリアではコルナと呼ばれるジェスチャーがあります。

拳を握り、人差し指と小指だけを立てるのですが、これ、イタリアを始めとする地中海諸国では侮辱的なサインであり、とくにイタリアでは不貞を働く妻に騙されている男性に向けて差し出すという、かなり悪意のある行為です。

ただ、元々は不幸を呼びこむ事象を見た時、その呪いを避けるために行ったサインであり、一種の魔除け的な意味を持っていました。

ところが、悪魔信仰が世に蔓延るようになるとコルナはなぜかサタンを意味する形として使われ、これがヘヴィ・メタルになると神秘主義やライト感覚の悪魔的存在としてロック全般で使われています。

まさにおまじない七変化の代表格ですね。 続きを読む 自分でおまじないを見つける楽しみ

人生に幸運、不運はつきもの

誰でも幸運だけで生きたいものです。

こればっかりは本人がどうにかできるものではありません。

どちらも突然に訪れ、右往左往、翻弄されるのが人生、ともいえます。

幸運、不運が論理的に解明されるのであれば呼び寄せることもできるし、避けることもできますが、それができるくらいなら世の中、戦争もなく穏やかで理想的な環境になっていることでしょう。

世の中には解明できないことがたくさんあり、幸運、不運もそのひとつ。

誰でも不運を嫌い、幸運を好みます。

できれば人生、幸運だけで終わりたいものですよね。 続きを読む 人生に幸運、不運はつきもの

石は最強のラッキーアイテム

まずは世界中のラッキーアイテム、石。

とくに女性の方は石がお好きですよね、キラキラ、ピカピカ光った石が。

そのために男性はなぜか給料の3ヶ月分を費やしたり、結婚10周年や20周年を迎える度に、なぜかまたピカピカしているだけの石を贈らなければならないのは世の男性の納得のいかないところですが、やはりピカピカ光るだけの石でも女性を捉えて離さない魔力を持つのが、また貴石である所存でしょう。

日本でパワーストーンと呼ばれる石は貴石、半貴石だけでなく金銀などの貴金属、鉱石、さらに鼈甲や象牙などの生物的材料まで含まれ、稀にガラス加工品まで含まれることがあります。

ちなみにパワーストーンと表現しているのは日本だけで、英語圏ではクリスタルパワーとか単純にジェムストーンと呼ばれています。 続きを読む 石は最強のラッキーアイテム

猫とツキと干支の性格

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