干支の動物占いはバーナム効果

2014年、今年の干支は午です。

年賀状をメールではなく、きちんと書かれた人はきっと午が馬であることはお分かりでしょう。

干支のうちのひとつの動物、馬は干支の順序から言うとヘビ(巳)とヒツジ(未)の間、7番目に当たります。

この午年生まれの人、派手で賑やかなことを好み、社交的で積極的ですが反面、短気な部分もあって根気がなく、時には周りの空気を読めずに不愉快にさせることがある・・・なんてことを干支占いで言われていることと思います。

うん、当たってる、と思うか、そんなこと言ったら学校の同級生は全部、同じ性格になるだろ、と一笑に付すかは人それぞれですが、これ、どちらも正解であり、不正解でもあります。 続きを読む 干支の動物占いはバーナム効果

ツキは最後の一手に取っておく

ここまで読まれた方で「ドーパミンでツキを呼ぶ方法なんてどこにも出てこないじゃないか!」とお怒りの人もいるでしょう。

ごもっとも。

一度だけ家事のところで箪笥を動かしたら千円札が出てくるようなツキもあるとはご紹介していますが。

確かにドーパミンを始めとする神経伝達物質を効率よく使ったところでツキを呼ぶことはできません。

アインシュタインが言った「神はサイコロを振らない」でも分かるようにツキは人の意思や努力ではどうにもならない物理的法則です。

そもそも、ツキという言葉が博打用語ですから。 続きを読む ツキは最後の一手に取っておく

苦しさ痛みを多幸感に変えるエンドルフィン

さて、ここまで登場した神経伝達物質は過激なアドレナリンと報酬系ドーパミン、生体リズム系セロトニンですね。

この代表的な3つの神経伝達物質を紹介するならば、避けて通れないのがエンドルフィン。

これは脳内モルヒネと呼ばれるほど多幸感をもたらす神経伝達物質で、ドーパミンよりもストレートに生命維持に対して報酬を与える物質です。

エンドルフィンの効果をもっとも分かりやすく説明するとしたら座禅です。

いきなりとんでもないところへ飛びましたが、長く座禅を組むとそのうち足が痺れてきますよね。

さらに座禅を続けると痺れが痛みに変わるけれど、その痛みを通り越すと、ふと痛みが途切れ、何も考えられなくなるようなボーっとした気分になってきます。 続きを読む 苦しさ痛みを多幸感に変えるエンドルフィン

脳の平静を保つセロトニン

ドーパミンやアドレナリンといった神経伝達物質のことを紹介したので、その他の神経伝達物質についても少し触れておきましょう。

ドーパミンやアドレナリンと同じくアミノ基をひとつだけ持つモノアミン神経伝達物質のなかにセロトニンがあります。

この神経伝達物質、そのほとんどが小腸にある腸クロム親和性細胞というところで生成されており、わずか2%程度がセロトニン神経で生成されて生体リズムや睡眠、体温調整のために脳内を駆け巡っています。

セロトニンの効果でもっとも知られているのはドーパミンやアドレナリンの調整装置であること。

ドーパミンは達成感による快の感情を与え、アドレナリンはfight or flightの二者択一を要求するどちらも交感神経を活発にする伝達物質ですが、過剰に分泌されると活性化が進みすぎ、脳内をオーバーヒートさせてしまいます。 続きを読む 脳の平静を保つセロトニン

まったく効果のないアドレナリン・ダイエット

ネットで時々見かける怖い話(といってもホラーの類ではありません)。

アドレナリン・ダイエットという方法の推奨もそのひとつです。

理論としては、アドレナリンが分泌すると体は緊張状態になり空腹感を感じなくなる、筋肉の血管が膨張して血流がよくなるので脂質のエネルギーを溶かして血中のブドウ糖を上げる、つまり食事をしなくても平気だし、脂質を溶かすから痩せる、だそうです。

アドレナリンを分泌させるためには体にストレスを与えること、だから運動をしてアドレナリンを分泌させます、そのためにはストレッチを1分もすれば十分、などという理屈。 続きを読む まったく効果のないアドレナリン・ダイエット

猫とツキと干支の性格

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