上旬という言葉は十干から生まれている

十干十二支によって干支となり、暦が60週年サイクルで巡るのですが、これは年に限らず月、日にも当てはめられます。

1年は12ヶ月ですから、これに十二支が当てはめられ、日には年と同じ十干と十二支を組み合わせて60日周期としました。

この暦の方法、今でも日常的な会話で用いられています。

先々、きちんとした予定は立てられないけれど、だいたいその辺りで物頃を決めたい、という時、4月の上旬頃、などという言い方をしますが、この上旬とか中旬、下旬は60日周期から生まれた言葉です。

この干支では十干が10日サイクルであることから、1サイクルを旬と呼んだ習慣があり、ここから太陽暦の1ヶ月を約30日に分けて、上中下、それぞれに旬をつけるようになったのです。 続きを読む 上旬という言葉は十干から生まれている

干支は12の動物だけにあらず

干支、というと十二の動物と思われがち。もちろん間違いではありません。

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)、これで十二ですが、本来、これを十二の支(と)といいます。

これに、甲(こう・きのえ)、乙(おつ・きのと)、丙(へい・ひのえ)、丁(ちょう・ひのと)、戊(ぼ・つちのえ)、己(き・つちのと)、庚(こう・かのえ)、辛(しん・かのと)、壬(じん・みずのえ)、癸(き・みずのと)の十干(じっかん)を合わせると、本当の干支になるのです。

十干は10年サイクル、十二支は12年サイクル。

これを組み合わせると2014年は甲と午、甲午(きのえうま)となり、次にこの甲と午が巡りあうのは10と12の最小公倍数の年、60年後ですから2075年(数え年のため、2014年は除きます)となるわけです。 続きを読む 干支は12の動物だけにあらず

還暦は生まれた干支に戻ること

干支の歴史は古く、殷の時代といいますから、今から3700年ぐらい前には作られていたことになります。

日本に干支が入ってきたのはいつの頃か定かではありませんが、欽明天皇の時代(554年)、中国の暦本が百済から渡来したという記述があるので、その前後には日本でも干支を使用していたといわれています。

お正月の年賀状ぐらいにしか干支は一般的に使われておらず、暦も方角も今では西洋式に習っていますが、じつは普段の生活のなかにも干支は浸透しており、誰でも意外と使っている風習や言葉があるのです。

たとえば還暦。かつて、満60歳の誕生日を迎えると赤いちゃんちゃんこを着せられて還暦祝いをされていました。

還暦を機に現役引退をすることが多く、その後は孫の世話や自分の好きなことをするというのが昔の風習ですね。 続きを読む 還暦は生まれた干支に戻ること

干支は占いではなく方法論

干支の動物占いはその他の一般的な占いと同様、バーナム効果によるもの、と書くと、当然、「ほーら、やっぱり占いなんてそんなもん!」と根拠の寄る辺もなく自信たっぷりの顔をする人もいるでしょう。

では、1990年生まれの男性に、「貴方は庚午生まれで、彼女は1996年生まれだから丙子となり、貴方は陰陽五行説における金の陽干、金の兄と言われるが彼女は丙、つまり火性の陽、火の兄とされるために貴方は溶かされてしまう危険性を持っています。

しかも午と子は正反対の位置にあり、相性も良くない。別れる方が賢明です」などと言われたらどうしますか?

さらにもっと細かく陰陽五行説と干支を説明されて解説されたらどうでしょう? 続きを読む 干支は占いではなく方法論

干支の動物占いはバーナム効果

2014年、今年の干支は午です。

年賀状をメールではなく、きちんと書かれた人はきっと午が馬であることはお分かりでしょう。

干支のうちのひとつの動物、馬は干支の順序から言うとヘビ(巳)とヒツジ(未)の間、7番目に当たります。

この午年生まれの人、派手で賑やかなことを好み、社交的で積極的ですが反面、短気な部分もあって根気がなく、時には周りの空気を読めずに不愉快にさせることがある・・・なんてことを干支占いで言われていることと思います。

うん、当たってる、と思うか、そんなこと言ったら学校の同級生は全部、同じ性格になるだろ、と一笑に付すかは人それぞれですが、これ、どちらも正解であり、不正解でもあります。 続きを読む 干支の動物占いはバーナム効果

猫とツキと干支の性格

Copyrighted Image