森羅万象を作り出す五元素は十干に意味付けを行うとより具体性を帯びてきます。
十干の名称は自然の摂理を表している言葉であり、また陰陽五行説に基づく意味を内包しています。
例えば甲(きのえ)は樹木の始まりであり、種子が甲冑を被っているかのような形で活動を始めようとしていることを表現、戊(つちのえ)は茂るに通じてまさに樹木、草花が咲き乱れる様を表し、辛(かのと)は新に通じて枯れた草花を一掃する意味があり、壬(みずのえ)はまた発芽する種子を「妊」むという意味を表現しています。
十二支にも同じように陰陽五行説における意味が漢字に表れています。
卯(う)は旧暦の2月、新暦の3月ですが、この文字は新芽が2つに分かれて地上に出る姿を表していると言われ、草木が地面を覆う状態を意味しています。 続きを読む 十干十二支の漢字に込められた意味