交感神経の代償を補う副交感神経

2つに分けられる自律神経のもう一方、副交感神経の働きについて簡単に紹介しましょう。

交感神経によって収縮された血管をそのままにしておけば血行障害が起きます。

また胃腸の機能を低下させていたままだと消化不良が起き、さらに栄養摂取や排泄行為にも影響が及びます。

交感神経だけを活発させておくと恒常性、ホメオスタシスが働かないので、副交感神経が身体の状態を健康に戻すため、生命維持ができるようにするために各体内器官に働きかけます。

瞳孔は収縮に、心臓の血圧や心拍数を低下させ、血管を一時的に拡大、放出したグリコーゲンを合成し、胃液分泌を促進、小腸の運動も活発化させ、膀胱の三角弛緩、括約筋を弛緩させます。 続きを読む 交感神経の代償を補う副交感神経

ストレスに対応する交感神経

自律神経は不随意な神経です。

つまり生物の意思によって運動しているものではなく、独立して、つまり自律して動くからこの名称がつけられているわけですね。

胃の動きを止めようとしても止められるものではありません。

これは胃の動きが自律神経によって活動しているからです。

自律神経はおおまかに2つの神経に分かれており、交感神経は激しい身体的活動や侵害刺激、恐怖などのストレスの多い状況に対応しています。

たとえば運動量を激しくするためには骨格筋に多くの血液を送り込まなければなりませんが、この時は交感神経が働き、欠陥を収縮させて心拍数を増加させ、血圧を高めます。 続きを読む ストレスに対応する交感神経

恒常性とは人間が健康を保つための機能

人間に限らず、生物には恒常性があります。

英語ではホメオスタシス、ギリシャ語ではホモイオスタシスですね。

これは生体の状態を生体内部、あるいは外部の環境に関わらず、常に一定の状態、人間でいえば健康であろうとする生体の機能のことです。

ウイルスが体内に入り込んだ時、熱を出して体内ウイルスを死滅させ、身体を元の状態に戻そうとする、あるいは冒頭でご紹介したように、体内に水分が不足してきたら水が飲みたい、という欲求を発生させる指令、これらは生体の恒常性に因るものです。

つまりストレスも緊張も、この恒常性が起こすものであり、けっして病気や性格のものではなく、生体の状態を一定に保とうとするための生体機能なのです。

この恒常性を機能させているのが自律神経系。 続きを読む 恒常性とは人間が健康を保つための機能

ストレスが引き起こす行動症状

ストレスから「うつ病」になるケースはさまざまあり、また他にも適応障害、自律神経失調症、摂食障害などの精神疾患がありますが、今回はリラックス方法の紹介なので精神疾患はこのくらいにしておきましょうね。

続いてストレスが引き起こす行動症状。

軽度なところでは過度の喫煙や飲酒、繰り返される衝動的な買い物、衝動的かつ過剰な間食があり、これが進んでいくと周囲の人間に怒鳴り散らしたり、大声で泣きわめいたり、やたらと八つ当たりするようになります。

さらに行動症状が進行すると出社拒否症やひきこもり、不投稿といった日常的な生活に機能障害をもたらすだけでなく、衝動的な暴力行為、危険な行為や行動を繰り返し、リストカットなどの自傷行為まで発展してしまいます。

精神疾患にしても行動症状にしても、初期段階ではストレスが原因であるとは本人がなかなか認めたくないもの。 続きを読む ストレスが引き起こす行動症状

ストレスが引き起こす精神的疾患

ストレスは身体的だけでなく精神的な疾患にまで発展します。

初期の段階では、イライラしやすくなる、怒りっぽくなる、仕事に対する意欲が湧かない、物忘れがひどくなる、といった日常的に見られる症状ですが、これが進むと、食欲がなくなる、人に会ったり話をするのが苦手になる、外出がイヤになる、いろいろなことが気分的に重くなる、といった症状が起こってきます。

こういった精神的な不安定状態が続くと精神疾患に発展していきます。

代表的な例が「うつ病」。

抑うつ状態、意欲や興味の低下、食欲低下や不眠などが一定期間続くと「うつ病」と診断されます。

この「うつ病」、じつはストレスだけが原因ではなく、コンプレックスや生活習慣などさまざまな理由が考えられていますが、明確な治療法は見つかっていないのが現状です。 続きを読む ストレスが引き起こす精神的疾患

猫とツキと干支の性格

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