依存度の高い快楽は習慣性になる

リラックスするためには副交感神経を作動させること、そのためには睡眠時間が重要ですが、それを妨げている行為について説明しました。

ここで気がつくのが、じつは妨げる行為のほとんどが習慣性を持っていることです。

飲酒の酩酊にしても映画やドラマの高揚にしても、あるいはゲームの興奮にしても、一時的な快楽をもたらせてくれます。

この快楽は交感神経が活動しているから得られるもので(酩酊に関しては中枢神経の麻痺という側面があります)、人間に取っては不要なものではありませんが、その代償として副交感神経の活動が必要になります。

しかし、快楽は習慣性が強く、快楽が習慣化させるとさらに強い快楽を求めるようになり、その快楽がないと精神的な欠乏状態となってしまい、今度はそれがストレスとなるのもよく見かけるケースです。 続きを読む 依存度の高い快楽は習慣性になる

香辛料スナック系は交感神経を活発化させる

就寝前のポテトチップスを始めとするスナック系がリラックス効果をもたらせている人もいるでしょう。

映画を見ながらソファでポテトチップス、いわゆるカウチポテトは誰がなんといおうと至福の時、と感じさせる肥満気味の人をよく見かけます。

これは完全に副交感神経へ悪影響を与えています。

スナック系は味覚を刺激するために、塩分を始め、トウガラシやコショウが多く使われていいます。

またダイエットのために、一時、トウガラシを多量に取るなんて方法もありました。

トウガラシに含まれているカプサイシンがダイエットに最適であるというのはすでに知られるところですが、このカプサイシン、アルカロイド系化合物のひとつで、簡単に言うと脳神経に刺激を与え、実際には体温が上がっていないのに灼熱感を与えます。 続きを読む 香辛料スナック系は交感神経を活発化させる

大食はリラックスにつながらず太るだけ

ストレスへの対処法として食事を取る楽しみを持つ人もいるでしょう。

おいしいものをお腹いっぱい食べれば満腹中枢が刺激されて幸福な気分になるのは生体が持つ恒常性のひとつですから、リラックス方法としても有効性を持っています。

ただし、就寝前や深夜の大食は副交感神経の働きが追いつかない場合があります。

個体差はありますが、胃は飲み込んだ食物を数時間、胃に貯留しておき、その後、塩酸で食べたものを酸性化して殺菌、消化酵素のペプシノゲンによって水溶性に分解されます。

塩酸とペプシノゲンを称して胃液と呼んでいますが、胃液を分泌させるのは副交感神経の働き、また小腸を活発化させるのも副交感神経です。 続きを読む 大食はリラックスにつながらず太るだけ

気分転換は必ずしもリラックスにはならない

寝る前に気持ちを落ち着かせることは確かに重要なことです。

でも、気分転換だからといって深夜までゲームをする、貯め撮りしておいたドラマを見る、というのは逆効果。

とくにシューティング系など過激なゲームは交感神経によって行われるものです。

何しろ、擬似的な生命危機と闘争本能を体験するわけですから筋肉を使わなくとも心拍数と血圧は上がり、血管は収縮して立毛筋が収縮します。

映画やドラマは見る時間と内容によります。

ホラーやサスペンスはゲーム同様、交感神経が働いてしまうので気分転換にはなっても恒常性には適していません。 続きを読む 気分転換は必ずしもリラックスにはならない

飲酒はストレス解消になるか?

リラックスするための方法、もうお分かりですね。

つまり活発になっている交感神経を休ませ、代わりに副交感神経を活動させて生体の恒常性を保てばいいのです。

強いストレスは原因を取り除くことが第一ですが、現代社会、必ずしも強いストレスすべてを排除できるわけではありません。

だからこそ、強いストレスで活発化した交感神経に対して、副交感神経を活動させるために十分な時間を与えてやる必要があります。

たとえば仕事で疲れて、その疲れを癒やそうとして飲酒をする習慣の人がいますが、ストレスを強く受けていると肝臓は交感神経によってグリコーゲンを分解する作業を行っています。 続きを読む 飲酒はストレス解消になるか?

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