世界各国で通用する「マーフィーの法則」

「マーフィーの法則」には明らかに法則としての欠陥、前後即因果の誤謬を踏まえて成り立っていますが、それをあえて無視して強行突破、帰納による確率の推論方法も個人的思い込みの深度で言い切っているところに面白味があります。

またアメリカの事例による法則でありながら、日本でも十分に通用する内容で、結局のところ、人間性の本質において宗教や人種の下にあるプリミティブな部分では大差ない、と思わせるところに親近感を覚えさせてくれます。

“He who laughs last-probably didn’t get the joke.”

最後に笑う者はジョークが分からなかった、多分。

と、こんな意味でしょうか。 続きを読む 世界各国で通用する「マーフィーの法則」

七面鳥が確立した推論方法

ジンクスや経験則は帰納による推論方法から法則が成り立っていると説明しましたが、この帰納による推論方法ではこんなブラックジョークがあります。

とある家庭で飼われていた七面鳥は毎朝、7時になると必ず餌が貰えました。

雨の日も風の日も、晴れていようと曇空であろうと、必ず朝7時になると餌が貰えるので、七面鳥は帰納による推論方法で朝7時には餌が貰えるという法則を確立しました。

しかしクリスマスの前日、朝7時に餌を貰えるという法則は崩れ、七面鳥は首を切られました。

と、ちょっと残酷な話ではありますが、ここに帰納の欠点があります。 続きを読む 七面鳥が確立した推論方法

帰納という確率の推論方法

ジンクスと経験則が前後即因果の誤謬であるはずなのに、なぜ法則として一般的に定着しているかというと、そこには帰納という推論方法があるから、と前節で説明しました。

難しい字面が並んでいますね。

帰納の対義語は演繹(えんえき)で、こちらも推論方法のひとつです。

ちょっと簡単に説明しましょうね。

人であるソクラテスは死んだ、人であるアリストテレスも死んだ、だから人は全て死ぬ。

この推論方法が帰納。 続きを読む 帰納という確率の推論方法

ジンクスには前後即因果の誤謬あり

では、話を「マーフィーの法則」に戻しましょう。

その前に、これまでジンクスと経験則を並列に書いてきましたが、これ、どちらも同じものと考えて構いません。

どちらも前後即因果の誤謬を踏まえて成り立っているものですから。

誤謬(ごびゅう)とは論証において明らかな瑕疵(かし:一般的には常識と思われている部分が欠損していること)があり、その論証が妥当とはいえないという意味ですね。

前後即因果とは前に起きた事象が次に起きた事象の原因となった、という考え方。 続きを読む ジンクスには前後即因果の誤謬あり

最低の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞

ユーモアとウィットとアイロニーがたっぷり含まれたイグノーベル賞では、2003年にもニック・T・スパークの研究「あなたがマーフィーの法則について知っているすべてが間違っている理由」にも賞を与えています。

イグノーベル賞、かなり「マーフィーの法則」がお好きのようですね。

経験則やジンクスから少し離れた余談になりますが、このイグノーベル賞に似た賞はいくつもあり、そのなかで、あえて有名な賞を選ぶとしたらアメリカで「最低」の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞でしょう。

もちろん、箸にも棒にもかからない本当の最低映画を選ぶのではなく、本格的な演技派俳優や優れた作品を送り出していた監督が、時として「どうしようもない作品」に出演したり製作してしまったりした時。 続きを読む 最低の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞

猫とツキと干支の性格

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