夢枕獏氏の伝奇小説「陰陽師」は主人公が六壬神課を習得した安倍晴明が主人公ですが、小説やその後に映画化、またはドラマ化された内容では風水師というより、タイトル通り陰陽師として描かれています。
この辺りが中国や韓国、台湾などの風水と日本の陰陽五行の違いでしょう。
小説「陰陽師」は平安の都、京を闊歩する魑魅魍魎と安倍晴明が戦うというストーリーものなので、興味のある人はぜひお読みください。
ここではそろそろ、風水が日本に伝来された時の話に戻しましょう。
風水が完成したのは前述したように明の時代(1368年~1644年)と比較的新しいのですが、すでに5~6世紀の奈良・飛鳥時代には中国からの僧によって占術の一部、とくに六壬神課が入ってきており、これを基本として陰陽道が発達、中国の風水とは異なった占術が発達していきました。 続きを読む 魑魅魍魎と戦う陰陽師