陰陽思想から発展した易経

森羅万象に通ずる陰陽思想は、その万有性から占術に応用されるようになりました。

それが易経です。

易経では卦と呼ばれる方法で占術を行います。

爻(こう)と呼ばれる棒には「─」と「- -」の記号が書かれており、「─」は陽、「- -」は陰で、陽爻と陰爻を3つ重ねて八卦、八卦を2つ重ねた64卦は森羅万象を表し、陽爻と陰爻の組み合わせによって予言を行います。

日本では「当たるも八卦、当たらぬも八卦」でよく知られる占術ですね。 続きを読む 陰陽思想から発展した易経

陰陽思想を現代に当てはめると

アジアにおけるすべての占術の基礎となっている陰陽思想はシンプルであるがゆえ、現代にも十分、適用可能になっています。

もっとも分かりやすくダイエットを例に取って解説しましょう。

体重が増えすぎている状態は、身体が緩んでいることなので陰となります。

身体を締める、つまり陽を取り入れて身体の調和を目指すためにダイエットを行うわけですが、その時に栄養価の少ないレタスなどのサラダだけを食べると陰だけを取り入れることになって身体の調和が保てません。

レタスや白菜など、早く成長する柔らかい野菜は陰であり、また、それを冷たいまま食べるのでさらに陰を増長させることになります。 続きを読む 陰陽思想を現代に当てはめると

陰と陽が互いに影響を及ぼすという思想

陰陽道は日本で独自に発達した占術ですが、その基本となった陰陽も五行説も、どちらも発祥は中国です。

とくに陰陽は風水でも基本、基盤となっており、アジアにおける占術の基礎ともいえる思想でしょう。

陰陽思想は森羅万象のすべては陰と陽から成り立っており、それぞれは互いに影響を及ぼす「気」を持っている、という考え方。

世界の原初は混沌に始まり、やがて混沌の中から光に満ちて明るく、清澄な気が上昇して陽の気となり、重く濁った、暗い気が下降して陰の気になる、すなわち陽の気が天を作り、陰の気が地を作ったとされ、この2つの相互作用を理解することによって万物の事象を知り、将来の予想も行うのが陰陽思想です。 続きを読む 陰と陽が互いに影響を及ぼすという思想

説得力に欠ける家相

現代でも家を建てる時に家相を気にする人は多くいるでしょう。

ただし現代の家相は鬼門でも分かるように方位を重視した陰陽五行説が基本となっており、風水とはまったく別物であることを覚えておいてください。

もちろん、どちらの占術を取るか、本人の自由ですし、どちらが本当の災いをお祓いする効果があるか、まったく未知数であることは言うまでもないことです。

感覚的に言えば、日本人の家であれば中国の風水と融合しながらも独自の発展を遂げた家相の方が日本人にぴったり合うような気がします。 続きを読む 説得力に欠ける家相

日本の家には鬼門がある?

風水の盛んな国では龍脈を妨げる建築物は生活に貧することになるので、必ず龍脈を保った建築設計を行いますが、日本の家相には風水にない鬼門があり、その方角には人が出入りする玄関、水回りの風呂や洗面所を配置しない風習が今でも強く残っています。

鬼門は良(うしとら:丑と寅の間)の方位のことで、良の正反対の方向、坤(ひつじさる)も裏鬼門と呼ばれ、同様に忌み嫌われる方位となっています。

方位を凶とするのは風水の基本である巒頭と同じですが、風水はこれに理気を加えることによって占われる本人の方位は自在に変わることに対し、鬼門は日本中、どこでも同じ方位であり、方位から鬼門とする点が風水ではなく陰陽道といえるでしょう。 続きを読む 日本の家には鬼門がある?

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