短い休息を何回でもとれ

ナポレオンは、一日に三時間しか眠らなかったという。ただこれには少々秘密がある。それは、彼はたとえ五分間でも時間があると、即座に仮眠できるという特技があったのだ。

実際、忙しく、かつ精力的に働いている人は、眠り上手が多い。少しでも時間を見つけると、すぐゴロリと横になって眠り、十分ぐらいで、さっと目を覚まし、すぐ仕事にとりかかるというところがある。

昔、泥棒の言葉に「夜、人の家にしのび込むには、最初、雨戸をガタガタと動かす」というのがある。そして、家人は一旦、眼をさまし、何事もなかったと知ると、また眠りに落ちる。 続きを読む 短い休息を何回でもとれ

まず相手を信用せよ

たとえ、自分に対し、不信の目を向けている相手に対しても、優しく、心を開いた態度で接するべきだ。相手がそのような態度をとるのは、心におびえを持っている証拠である。過去に何回か人に裏切られた体験を持つと、世の中じゅうの人間が、自分に向かってあだをなすような錯覚に捕われてしまうものだ。

そのような人は、かわいそうな人だと、まずいたわりの心をもって接することだ。基本的にいって、まず相手を信頼する態度から始めることは、成功人間になるためには必要なことである。そして、常に柔軟な姿勢を保ち、相手の出方次第で対応の仕方を変化させて行けばよいのだ。

本業以外で自己重要感を高めるな

しかしながら、情報収集がいかに大切だからといって、本業をおろそかにしてまで、たとえば社会的生活運動を主にしてしまって良い筈はない。それが趣味にしろ、社会運動にしろ、また何らかの人脈的パーティー運動にしろ、自分の喜びとするものに熱中するあまり、本業の方の、たとえば上司の意向に逆らったりしてはならないのは勿論である。

このように、社会の他の人間グループに入り、そこでの何かの役割りに熱中している人間の殆んどは、自己重要感の充足をそこで計っているものである。すなわち、本業の方で得られなかった、自己重要感をそっちの方で、うめあわせようと無意識的に演出、また行動するのだ。

色々な人脈に触れて豊かな人間になれ

昔は無趣味で、商売以外に何の興味もなく、女性に対しても、石部金吉、木念人というのが、事業を繁盛させるタイプだと考えられていたものだ。しかし、現代は違う。これはなぜかというと、複雑混迷化した文明のせいである。昔は、米屋は米だけを、いかに多く売り、いかに多く利潤を上ければよいか、それに専念していればよかった。ところが、今日のように、目まぐるしく変る世相と、人々の好みは、社会的需要の品さえくるくると変えて行ってしまうのである。

かつて、ロングスカートやミニスカートを流行させたファッション界の仕掛け人は、もうその神通力を大衆の上に用いることは出来なくなり、幾つもの有名会社が倒産した。 続きを読む 色々な人脈に触れて豊かな人間になれ

猜疑心は人生を不幸にする

「人を見たら泥棒と思え」式に、常に人にはだまされまいと用心怠りなく、警戒心をとがらせている人間に、大きな成功は訪れない。なぜなら、この方法は、たしかに他人からだまされることは少なくなるかも知れないが、それより、自分にツキを運んできてくれる良き人を、自分のもとから他方へ追いやってしまうからである。

人は、武装し、身構えた人に対しては、本能的に身がまえ、もう素直に接しようとはしなくなるものである。このように、内に猜疑心が満ちておれば、外面はいかにとりつくろっても、冷めたく暗い雰囲気は自然と外に発散されてくる。 続きを読む 猜疑心は人生を不幸にする

猫とツキと干支の性格

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