熱血漢ほど意外に冷めやすいもの

どんな人間でも、結局は正面から正直にぶつかっていけば、互いは理解し合える、なんて熱血漢がたまにいます。

はっきり言って無謀、徒労といえるでしょう。

相手が自分と似たような価値観や境遇を持っていれば、多少の努力で分かち合うことができます。

しかし育った環境があまりに違えば、どれほど真正面からぶつかったところで溝が深まるばかりです。

今日のパンに困って飢えた人に花の美しさを説いたところで何の役に立つというのでしょうか?

そして、その相手と理解し合えれば人生が変わるというくらい重要な、貴方に取って大切な人であればどれほどの努力も惜しむ必要はありませんが、大抵は理解し合えたところで人生、何も変わらないことの方が多いでしょう。

すべての人に共通する対人関係の最善策はありません。

相手の個性を見定めた上での策を講じない限り、友好的な対人関係は築くことができません。

アメリカのコラムニスト、アビゲイル・ヴァン・ビュレンは次のような言葉を残しています。

「火を持って火を制しようとする人は、自らも灰となってしまう」

熱血漢も結構ですが、一度、相手と理解しようと思ったならばトコトン突き詰めてくださいね。

途中で止めると必ず後悔するだけでなく「あんなにしてやったのに」という、聞き苦しい言い訳が必ず出てきますから。

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