個人主義的な信仰を持て

一代で巨富を築いたスーパー成功者には共通した特質が幾つかあるものだが、その一つに「祈りの習慣」がある。実際のところ、彼らにはそれぞれの信仰する神仏があることが多い。たとえば、大黒さまとか観音さま、弁天さまがその代表である。これらの像などを、必ず毎日拝み、祈念するのである。

しかし、考えてみれば、この世に信心深い人は多い。また、信心深くても、必ずしも成功者とならないことも事実である。ところが、これらの成功者の信仰と、凡人あるいは失敗者の信仰のそのあり方を比べてみると、そこには大きな違いがあることに気がつくのである。

まず第一に、成功者の信仰は、あまり宗教同体に所属して行なわれるものではなく、もっぱら、自分一人の神さまを守り、それを拝むという非常に個人主義的な色彩が濃いという点がある。したがって、彼はその信仰に時間やおカネを消費することが非常に少ない。

これに反して、凡人の信仰は宗教団体に所属し、そこで大かれ少なかれ、宗教活動をし、時間とおカネと、そしてこの点が大切であるが「情熱」をそこで使うのである。

これはつまり、自分の目的とする成功以外のものへ情熱を費やしていることになる。そしてその情熱と願いは、時に多額の寄付をもって表現される。勿論、成功者も、宗教団体に寄付はするし、多くの場合、それは巨額なものである。

しかし、凡人はまだ成功への道を踏み出さずして、自己資金を寄付に費やしてしまうのに比べ、成功者のそれは功なりとげさせて頂いたことへのお礼として、喜びと感謝をもってささげられた巨額の寄付なのである。

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