ナマズと地震の迷信

Q:ナマズが騒ぎ出すのは地震の予兆、これ迷信?

もちろん迷信です。

ナマズと地震の関係は日本書紀まで遡ることができるため、そのルーツは判明しませんが、地下には巨大なナマズがいて、それが暴れると地震が起きるというのが迷信の根拠。

現在は大陸プレートの沈み込みが地震を引き起こすと判明していますが、しかしナマズは微弱電流を探知することから地震時に発生する電場の変化によって動きを発生させるのではないか、という研究が実際に行われていました。

ナマズは視力が弱いため、肌に開いている小さな穴が電場を感じるセンサーになっています。

小魚は呼吸をする時に弱い電場を作るので、その電場をセンサーでキャッチして捕食するわけですね。

この電場センサーを地震予知に研究できないか、ということで神奈川県水産技術センターでは1979年から6年間に渡り、できるだけナマズを自然に近い環境で放ちましたが、結果的には地震予知と思われる兆候は一切ありませんでした。

ただしナマズ養護説もあり、地震で感じる電場よりも、現代は文明による大量の電場が地下に発生しているため、ナマズが感知できなくなったのではないか、と考える研究者もいます。

地震と巨大なナマズの関連は迷信ですが、ナマズの電場センサーと地震発生の電場関係はまだまだ研究の余地が残されているといえます。

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