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相談者に対する「弁理士の言葉」!特許のプロを味方につける

■発明、考案をしたとき(特許権、実用新案権の取得)

特許権は、技術に関する創作のうち高度な発明を対象とするのに対し、実用新案権は物品の形状、構造又は組み合わせにかかる考案、いわゆる小発明を対象にしています。実用新案権は、実質的に無審査で権利化でき、ライフサイクルの短い技術には有効なものです。

さて、新しい発明や考案をしたときは、まず弁理士に相談して「特許権」や「実用新案権」を取得しておくことをお勧めします。なぜなら、その発明や考案が模倣されたり、他人が同一の発明や考案の権利を先に取得したりしてその発明や考案を実施できなくなることがあるからです。

弁理士は相談を受けると、まず技術内容を把握して、特許権か実用新案権のどちらを取得したらいいのかを判断します。また、必要があれば他の技術を調査して、発明や考案の権利化の可能性や有効性を判断します。 続きを読む 相談者に対する「弁理士の言葉」!特許のプロを味方につける

弁理士の仕事内容をのぞいてみよう!特許のプロを味方につける

■特許事務所とは、こんなところ(特許事務所の日常業務)

特許事務所での発明の相談のあと、あなたは、特許または実用新案登録の出願を依頼しようと考えたとします。その場合、まずはじめに、特許または実用新案登録の出願手続きを、その特許事務所に委任するという契約が必要になります。

契約書(特許事務所に用意されている様式を用いるのが普通)には、依頼人と弁理士が署名押捺することを原則とします。また、代理権を弁理士に委任する委任状なども必要となります。

こうした手続きが済んだのち、正式に「特許(実用新案)の権利化のための手続き」が進められることになるのです。 続きを読む 弁理士の仕事内容をのぞいてみよう!特許のプロを味方につける

あなたの「発想」、企業の「知恵」を形にする「特許」のプロ!特許のプロを味方につける

■小さな会社の、大きな特許戦略

特許など、産業財産権(工業所有権)の権利期間は、10年、20年と長期に渡っています。出願してからのことを含めると、その間には、中間手続きや登録、また更新など、さまざまな手続きが待ち受けています。

登録になってからも、権利の侵害を受けたり、逆に訴えられたりなど、いろいろな係争に発展することもあるでしょう。

こうしたケース(諸手続きや係争など)の都度に、違う弁理士に依頼するのは、効率的ではありません。 続きを読む あなたの「発想」、企業の「知恵」を形にする「特許」のプロ!特許のプロを味方につける

まずは信頼できる特許事務所を選ぶことから〔その1〕!特許のプロを味方につける

■今、特許事務所も料金が自由化に

平成13年1月6日の「新弁理士法」の施行にともない、それまでの「弁理士報酬額表」というものが廃止されました。

これは、弁理士に対する報酬の標準額を記した表で、ほとんどの特許事務所はこれを基準として、長い間利用してきたのです。

この廃止により、今後、弁理士に対する報酬は、すべて依頼者と弁理士との合意によって決められることになりました。つまり、具体的な値段は交渉次第ということです。

たしかに、依頼を受ける発明・考案の内容により、その労力や掛かる時間は大幅に異なることが考えられますので、報酬のほうも、それに応じて変わってくるのが当然かと思われます。 続きを読む まずは信頼できる特許事務所を選ぶことから〔その1〕!特許のプロを味方につける

まずは信頼できる特許事務所らを選ぶことから〔その2〕!特許のプロを味方につける

■たとえ近くにあっても遠い「特許事務所」?

電話帳の広告を見てその中から、相談する特許事務所を選ぼうとしても、どれも同じように見えてしまうことがあります。

知人などから「信頼できる特許事務所」を紹介してもらえる場合はいいとして、それ以外では、やはり自宅や勤務先の近くにあって、比較的通いやすい場所にある事務所を選ぶことになるのでしょうか。

仮に、自宅や勤務先オフィスの近くで探すとして、同じような特許事務所が4つあったとします。その場合も、外観からでは何も分かりません。 続きを読む まずは信頼できる特許事務所らを選ぶことから〔その2〕!特許のプロを味方につける

まずは信頼できる特許事務所を選ぶことから〔その3〕!特許のプロを味方につける

■自宅にいながら「特許事務所」が検索できる便利な時代

実は「弁理士会」のホームページでも、特許事務所や弁理士の情報を検索することができます。取り扱い専門分野別、技術別、また住所別にも、弁理士を探すことが可能です(「弁理士リスト検索システム」)。

それから、弁理士には「弁理士登録番号」というのがあります。これは、弁理士が登録された順番に付けられる番号のことです。

だから、一般的に小さい番号では年輩の弁理士、大きい番号では若い弁理士といった情報もここから分かります。 続きを読む まずは信頼できる特許事務所を選ぶことから〔その3〕!特許のプロを味方につける

あなたのすること、プロのすること〔その1〕!特許のプロを味方につける

■「自分にもできること、自分にはできないこと」

特許事務所に書類の作成と出願を依頼するとして、そのためには、弁理士の先生にあなたのアイデアの内容を、完璧に理解してもらう必要があります。

書類の作成はプロが責任をもって行うとして、あなたには、その内容を正確に伝える責任があるのです。

アイデアの技術内容が正しく理解してもらえるように、アイデアに関する「説明書」や「図面」、それに(試作品など、アイデアが形になっている場合は)「そのアイデアの写真」など、できるだけ多くの関係資料をそろえておくとよいでしょう。 続きを読む あなたのすること、プロのすること〔その1〕!特許のプロを味方につける

あなたのすること、プロのすること〔その2〕!特許のプロを味方につける

■類似発明の情報を集めておくこと

アイデアの内容によっては、「類似発明」と「先願特許」の調査(先願調査)も必要になってきます。その調査の依頼を受けた弁理士は、過去に出願された発明(考案)の中で、「同じか、あるいは似たような技術の発明がないかどうか」といった調査を進めることになります。

だから、これは「先行技術調査」(※)ともいいます。その結果、依頼された発明(考案)に、特許の登録の可能性があるかどうかを判断するのです。こうした特許調査(先願調査)は、自分(出願人)でもある程度可能です。

今の時代、どこの家庭でもパソコンを持つようになっています。またインターネットもかなり普及しています。 続きを読む あなたのすること、プロのすること〔その2〕!特許のプロを味方につける

初めての特許事務所、その相談前の心得!特許のプロを味方につける

■チェック項目(イエス・ノー式):相談に訪れる前の心得と用意すべきもの

1.「自分のアイデアを、的確かつ詳しく説明できるか?」
「YES」「NO」
↓↓
【A】アイデアの詳細を記した少なくとも詳しく説明できるように、文章を作成しておくこと。頭の中を整理しておくこと。できたら【A】へ。

2.「『従来の技術』や『周辺の技術』と比較して説明できるか?」
(自分のアイデアの特徴を挙げられるか?)
「YES」「NO」
↓↓
【B】それらを箇条書きにしたものをそれらの要点をピックアップしておこう。書面として用意しておこう。纏め上げられたら【B】へ。 続きを読む 初めての特許事務所、その相談前の心得!特許のプロを味方につける

特許事務所から嫌われるタイプ!特許のプロを味方につける

特許事務所に相談に訪れる人の中には、幾つかの(ちょっと変わった?)タイプがあるようです。それらに共通しているのは、自分の「我」ばかりを、強く押し通そうとする傾向にあること。

あまりにも(変に)変わっていると、依頼人(顧客)であることさえ、拒絶されてしまうでしょう。それらのタイプをザッと挙げてみると、だいたい以下のとおり。

【任せっきりタイプ】

「じゃあ、あとは任せたから、なんとか権利化できるよう、頑張ってくれたまえ」といった感じで、最初にアイデアの概要をほんの少し話しただけで、(簡単な図面や資料は置いていくにしても)その後は「われ関せず」という態度の人。 続きを読む 特許事務所から嫌われるタイプ!特許のプロを味方につける

手続きを依頼する人の心得〔その1〕!特許のプロを味方につける

■自分自身の口が、災いを招くこと

特許に関わる、諸々の手続きを特許事務所に依頼したとしましょう。これで一安心。あとは、プロである弁理士に任せておけば、万事OK・・・と言いたいのですが、実はそれで安心しきってもいられません。

思わぬことで、突如、特許が受けられなくなってしまう、そんな可能性もあるのです。

まだ出願をする前から、もはや特許とは認められない発明となってしまう、そんなことって、あるのでしょうか。 続きを読む 手続きを依頼する人の心得〔その1〕!特許のプロを味方につける

手続きを依頼する人の心得〔その2〕!特許のプロを味方につける

■発明をテレビに出して、特許がダメになったケースも

特許事務所に発明のことを託したら、あとはそれが出願されるまで、ともかく「黙る」(口を押さえて話さない)に徹していること。そうした心構えでいることです。

こんな話を聞いたことがあります。田んぼなどで見掛ける、あの目玉模様のバルーンは、それがあることで鳥や獣が驚いて近付かないことから、農作物をそれらから守る効果があります。

でも、それを最初に考えた人は、そのアイデアを出願前にテレビか何かで話してしまった。そのため、発明の権利を得ることができなくなった、ということでした。 続きを読む 手続きを依頼する人の心得〔その2〕!特許のプロを味方につける