「運とツキの話」カテゴリーアーカイブ

なまくら包丁は指しか切れない

「マーフィーの法則」には、どのようなジンクス・経験則が掲載されているか、とりあえず難しい話は後回しにして紹介しましょうね。

“A knife too dull to cut anything else can always cut your finger.”

なまくらの包丁は指しか切れない、ですね。

これ、調理している人は実感できます。

切れ味の悪い包丁は野菜ではなく必ず指を切ってしまうもの。

もっとも、切れ味の悪い包丁は刃先が滑るからどうしても対象物からずれて指を切ってしまうのであって、これ、当然の帰結なんですけれど。 続きを読む なまくら包丁は指しか切れない

部屋を離れると選出される

ウィットに富んだ「マーフィーの法則」、まだまだユニークな経験則が載っています。

“The more elaborate and costly the equipment, the greater the chance of having to stop at the fish market on the way home.”

ちょっと長くなりましたが、精密で高価な釣具を使っているほど、家への帰り道で魚屋に立ち寄る可能性が高くなる、ですね。

弘法筆を選ばずと言いますが、趣味の世界で自分の道具を自慢することほど愚かな行為はありません。

そんな道具に金をかけるくらいなら釣りの回数を増やした方がずっと面白いでしょう。 続きを読む 部屋を離れると選出される

結婚生活の長さは結婚式の費用と反比例する

もう少し「マーフィーの法則」から、経験則やジンクスをご紹介しましょう。

“Nothing is as temporary as that which is called permanent.”

永久と言われるものほどつかの間のものはない、ですね。

男女の仲ではこれほど的確な経験則はありません。

出会った時と別れた後の感情は両極に位置する、という法則も男女の仲では成り立ちますね。

誓いを立てた永遠の愛ってなんだったんだろう、とか。 続きを読む 結婚生活の長さは結婚式の費用と反比例する

危機管理では真面目に捉えられている法則

「マーフィーの法則」に書かれている経験則、思わず心の中で、これってあるよねえ、と呟いてしまうようなことばかりですよね。

ユーモラスに経験則を解いていますが、その端緒となったのは至極、真面目な研究・実験から生まれた経験則です。

ここでもう一度、アメリカ空軍のマーフィー少佐に登場願いましょう。

1950年代、新型ジェットエンジンを搭載したジェット機のための実験としてMX-981という急減速の実験が続けられていましたが、その実験における異常発生の理由を調査していたマーフィー少佐は機器の配線に誤りを見つけ、「”If there is any way to do wrong he will.”」と言ったそうです。 続きを読む 危機管理では真面目に捉えられている法則

バター猫は反重力で安定運動を続ける?

「マーフィーの法則」における経験則は端緒が至極、真面目な技術研究から生まれているだけに機知に富んだ内容となっており、この経験則からユーモラスな法則や実験が派生しています。

“The bread never falls but on its buttered side.”

パンを落とすと必ずバターがついている面が下になる、というのも「マーフィーの法則」のなかの代表的な経験則であり、これはイギリス北西部ランカシャー地方の諺でもあるのですが、この経験則と猫は常に足を下にして着地するという経験則を組み合わせたのが「バター猫のパラドックス」です。

両方の経験則が正しいと仮定した場合、バターを塗った面を上にしたパンを猫の背中にくくりつけ、ある一定の高さから猫を落としたらどうなるのか、というパラドックスですね。 続きを読む バター猫は反重力で安定運動を続ける?

バター面を上にして着地させるためには?

「マーフィーの法則」は知的ウィットに溢れており、その経験則は学生や学者がユーモアの研究対象として扱うことがあります。

バター猫のパラドックスもそのひとつですがアストン大学のロバート・マシューズという科学者は同じくバターを塗ったパンの落下をテーマとして、「トーストの転落 マーフィーの法則と基本的定数」という論文を発表。

通常のテーブルを使用している場合、バター面が下になって落下することを証明、さらにバターを塗った面が上になって着地させるためには高さ3m以上のテーブルが必用であるという結論を導いています。

すごくバカバカしいことに労力を割く科学者って素敵ですよね。 続きを読む バター面を上にして着地させるためには?

最低の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞

ユーモアとウィットとアイロニーがたっぷり含まれたイグノーベル賞では、2003年にもニック・T・スパークの研究「あなたがマーフィーの法則について知っているすべてが間違っている理由」にも賞を与えています。

イグノーベル賞、かなり「マーフィーの法則」がお好きのようですね。

経験則やジンクスから少し離れた余談になりますが、このイグノーベル賞に似た賞はいくつもあり、そのなかで、あえて有名な賞を選ぶとしたらアメリカで「最低」の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞でしょう。

もちろん、箸にも棒にもかからない本当の最低映画を選ぶのではなく、本格的な演技派俳優や優れた作品を送り出していた監督が、時として「どうしようもない作品」に出演したり製作してしまったりした時。 続きを読む 最低の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞

ジンクスには前後即因果の誤謬あり

では、話を「マーフィーの法則」に戻しましょう。

その前に、これまでジンクスと経験則を並列に書いてきましたが、これ、どちらも同じものと考えて構いません。

どちらも前後即因果の誤謬を踏まえて成り立っているものですから。

誤謬(ごびゅう)とは論証において明らかな瑕疵(かし:一般的には常識と思われている部分が欠損していること)があり、その論証が妥当とはいえないという意味ですね。

前後即因果とは前に起きた事象が次に起きた事象の原因となった、という考え方。 続きを読む ジンクスには前後即因果の誤謬あり

帰納という確率の推論方法

ジンクスと経験則が前後即因果の誤謬であるはずなのに、なぜ法則として一般的に定着しているかというと、そこには帰納という推論方法があるから、と前節で説明しました。

難しい字面が並んでいますね。

帰納の対義語は演繹(えんえき)で、こちらも推論方法のひとつです。

ちょっと簡単に説明しましょうね。

人であるソクラテスは死んだ、人であるアリストテレスも死んだ、だから人は全て死ぬ。

この推論方法が帰納。 続きを読む 帰納という確率の推論方法

七面鳥が確立した推論方法

ジンクスや経験則は帰納による推論方法から法則が成り立っていると説明しましたが、この帰納による推論方法ではこんなブラックジョークがあります。

とある家庭で飼われていた七面鳥は毎朝、7時になると必ず餌が貰えました。

雨の日も風の日も、晴れていようと曇空であろうと、必ず朝7時になると餌が貰えるので、七面鳥は帰納による推論方法で朝7時には餌が貰えるという法則を確立しました。

しかしクリスマスの前日、朝7時に餌を貰えるという法則は崩れ、七面鳥は首を切られました。

と、ちょっと残酷な話ではありますが、ここに帰納の欠点があります。 続きを読む 七面鳥が確立した推論方法

世界各国で通用する「マーフィーの法則」

「マーフィーの法則」には明らかに法則としての欠陥、前後即因果の誤謬を踏まえて成り立っていますが、それをあえて無視して強行突破、帰納による確率の推論方法も個人的思い込みの深度で言い切っているところに面白味があります。

またアメリカの事例による法則でありながら、日本でも十分に通用する内容で、結局のところ、人間性の本質において宗教や人種の下にあるプリミティブな部分では大差ない、と思わせるところに親近感を覚えさせてくれます。

“He who laughs last-probably didn’t get the joke.”

最後に笑う者はジョークが分からなかった、多分。

と、こんな意味でしょうか。 続きを読む 世界各国で通用する「マーフィーの法則」

「いまさら言われても」のマーフィーの法則

「マーフィーの法則」のなかでもっとも多く登場してくるのが仕事上の経験則。

それだけ皆さん、仕事上の問題で頭と心を悩ませている、ということなんでしょうね。

それではいくつか、仕事上の経験則をご紹介しましょう。

“The man who can smile when things go wrong has thought of someone he can blame it on.”

窮地で笑える者はすでに責任をなすりつける人を思いついている、といったところでしょうか。

TV局のプロデューサー辺りにごっそりいそうですね。 続きを読む 「いまさら言われても」のマーフィーの法則