ヨーロッパで呼ばれる月を表すルナの意味

月は太陽のように自然へ大きな恵みをもたらすわけではありませんが、生物の生殖活動に大きな影響を及ぼすことを前項で紹介しました。

この事実から月は女性的神として崇められるようになったともいいます。

ただし、その一方で月の光が動物の精神に影響を与えることは古くから信じられていたことで、その痕跡は今にも生きており、また真剣に月相と精神の関係を調べている機関もあります。

たとえば月は英語でMoonですが、Lunaも時折、使われることがあります。

英語のLunaはラテン語のLu-neに由来しており、フランス語ではLuneとなってそれぞれ月を表しています。

このLune、古代ギリシャ語のSeleneが由来で、ここから派生したSelenikaosという言葉には狂人という意味がありました。

この古代ギリシャ語が元になり、英語のLunaticには狂人とか精神異常の、という意味があるといいます。

とくにヨーロッパでは月相が精神に大きな影響を及ぼすと信じられていたことから、こんな名前が付けられたわけですね。

そういえば狼男の伝説もドラキュラと同じくヨーロッパが発祥。

満月の夜になると変身するというのは、狂気、と名前をつけるヨーロッパらしい筋立てですね。

ちなみに平井和正さんが書いた「アダルトウルフガイ」の主人公、犬神明は満月の夜になると力が満ちて、肺がんの元とか言われている葉っぱを巻いたやつ、一息で吸っちゃいます。

恐るべし狼男。

関連記事(一部広告含む):