北欧神話!食べ放題がバイキングになった理由

ホテルの朝食から始まったバイキング料理という食べ放題の形式、それほど古くなく、1957年、当時の帝国ホテル支配人がデンマークに行った時にさかのぼります。

この時、スカンジナビア料理であるスモーガスボードに出会ったことにより、当時、パリで修行中だったその後の帝国ホテルの総料理長、村上信夫氏に提案したことから食べ放題形式の料理が生まれたといいます。

スモーガスボードの名前をそのまま使わなかったのは、その名称が日本人に取って馴染みがないこと、インパクトがないことが理由です。

当時、帝国ホテルの隣、日比谷や映画劇場で上映していた「バイキング」のワンシーンで、さまざまな料理を豪快に海賊たちが食べていることから、スモーガスボードのスタイルにバイキングとネーミングしました。

…なんだか、「007 ロシアより愛を込めて」を「007 危機一発(危機一髪ではありません)」に改題した日本映画タイトルみたいです。

スモーガスボードは確かに食べ放題ですが、正確には前菜や主菜、それぞれ順序に従って進んでいく料理で、食べたお皿が多いほどマナーが良いとされているそうです。

日本人のバイキング風景を見ると、一皿にごってり盛っているところをよく見かけますが、あれ、たとえバイキング料理がすでに日本式となっているとはいえ、見栄えもよくなければ料理の味も他に移るのでお勧めできません。

皿やトレイなんて、いくら使ってもいいんですから、(たとえ普段、貧乏でも)貧乏っ臭いことをするのは止しましょうね。

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