ペンドラゴン王の息子、アーサー誕生

ジェフリー・オブ・モンマス著の「ブリタニア列王史」に描かれているアーサー王の記述を簡単にまとめると以下のようになります。

ブリテン島の王、ウーサー・ペンドラゴンはコーンウォール地方を治めていたゴルロイス公の妃、美貌の持ち主であるイグレーヌに横恋慕をしてしまいますが、夫のゴルロイス公、妻を取られちゃたまらない、とばかりにイグレーヌと共にコーンウォール地方へこもってしまいます。

これに怒ったのがペンドラゴン王、なんと軍を率いてゴルロイス公が立てこもる城へ突撃しますが、ゴルロイス公も意地になってイグレーヌを難攻不落の砦といわれるティンタゴルへ隠してしまいます。

横恋慕の感情とは恐ろしいもので、ペンドラゴン王、魔法使いのマーリンに頼んで自分をゴルロイス公に変身させてもらい、イグレーヌへの思いを遂げるばかりか、イグレーヌに懐妊までさせてしまうんですね。

しかもごルロイス公は城を攻防の最中に戦死、イグレーヌはその後、ちゃっかりとペンドラゴン王の妃となり、男の子を産みます。

それが後のアーサー王。

ペンドラゴン王、迫り来るサクソン人を撃退するために戦場へ出かけますが、その頃より病が悪化(やっぱり横恋慕の報い、呪いでしょうか?)、最後は毒を投げ込まれた泉の水を飲んで死んでしまいます。

そこで戴冠するのが若干15歳のアーサー、ここから破竹の勢いで快進撃を始めますが、それは次の章でご紹介。

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