ベルを鳴らすと天使が生まれる映画

おまじないは世界各国、共通の儀式だけに映画の世界でも頻繁に出てきます。

ホラー系なら余るほど出てきますが、とりあえずここで紹介するのは、きれいなおまじない。

古い作品ですが、1946年製作のアメリカ映画で「素晴らしき哉、人生」では、ベルを鳴らすと翼を持った天使が誕生する、というおまじないが出てきます。

主人公のベイリーは貧しい人のために利益を度外視して住宅金融を経営していた父の跡を継いで事業を行いますが、仕事を手伝っていた叔父ビリーのミスによって大金を失い、境地に立たされます。

これまで人のために尽くしてきたのに、と自分の人生を嘆いて12月の雪の降る夜、橋から身投げをしようとすると、その前に一人の壮年が先に飛び降り、それを救うためにベイリーが飛び込みます。 続きを読む ベルを鳴らすと天使が生まれる映画

くしゃみをすると魂が抜ける世界の事情

イスラムの経典のなかに、興味深いおまじないを見つけました。

イスラム教は戒律主義ですから、お呪いというよりも教徒の義務ですね。

それは相手(イスラム教徒間)がくしゃみをしたら、その人のために神へ救いを求めてやること、という内容。

くしゃみをすると魂が飛び出る恐れがあるので、そばにいる人は「神よ、彼を救い給え」とお呪いを唱えるそうです。

このくしゃみに対するお呪い、宗教を問わず世界中で認められるもので、キリスト教英語圏でもくしゃみをすると、そばにいた人がGod Bless You、とか省略してブレス・ユー、なんて言います。

God Bless Youは本来、神の祝福がありますように、という意味ですが、キリスト教圏でもくしゃみをすると魂が抜け出るという迷信からこの言葉を周囲の人が発するようになりました。 続きを読む くしゃみをすると魂が抜ける世界の事情

六帝古銭と六文銭の違い

中国に行くと民間信仰におけるおまじないの宝庫ですね。

そのほとんどのお呪いは風水を素にした民間信仰で、それらが日本に流入するとさらに形態が変わってきます。

たとえば呼び銭の代表的なアイテム、銅古銭。

これを組紐で六枚つなぎ合わせると六帝古銭となり、レジや金庫に入れ、あるいは部屋に飾っておくだけで、古くからの強い財運を受け継ぎ、絶え間なく材を呼びこむというおまじないです。

六枚の銅古銭、いつの時代でもいいというわけではなく、清の時代の10人の皇帝が発行した銅銭は当時の強い権力を引き継いで強いパワーを発揮するとか。 続きを読む 六帝古銭と六文銭の違い

幸運を祈る?それとも嘘の免罪符?

おまじないには宗教的発祥があり、民間信仰が加わって現在の儀式になっているケースが多々あり、それは日本に限らず世界共通となっています。

キリスト教圏でよく知られているおまじない、クロスフィンガーズもそのひとつですね。

人差し指と中指を絡ませる、アレです。

中世、キリスト教圏では魔物除けに十字架が最大の効果を発揮しましたが、十字架を持っていない際、応急処置として指をクロスさせて十字架の代わりとしたことがクロスフィンガーズの由来ですが、国によって、あるいは使い方によって多少、意味が変わってきます。

現在、イギリスではクロスフィンガーズが幸運を招くおまじないとなっていますが、ギリシャやアメリカでは子供が嘘をつく時、神様の許しを得るための免罪符として背中でクロスフィンガーズを作ることもあります。 続きを読む 幸運を祈る?それとも嘘の免罪符?

ミサンガのおまじない効果は?

サッカー続きのおまじないということで、日本の神社から離れてミサンガの紹介をしましょう。

最近ではサッカーだけでなくプロ野球を始め、いろいろなスポーツ選手が腕に手芸の組紐をつけていますが、これ、日本独自で発達したおまじない、と言っても過言ではありません。

ブラジルのサッカー選手がこれをつけていたことから広まりましたが、正式にはミサンガではなくフィタとかボンフィンと呼ばれています。

ミサンガはポルトガル語でビーズを意味し、組紐をミサンガとは呼びません。

このボンフィンが始まったのはブラジルのバイーア州にあるボンフィン教会の周辺で売られていたフィタで、キリストが十字架に磔にされた際の脇腹と手首の長さを表したリボン状にLembranca do senhor do bonfim da Bahia(バイーアの良き結末の主の記念)と書かれていたものです。 続きを読む ミサンガのおまじない効果は?

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