Q:丙午(ひのえうま)に生まれた女性は男を喰う、気の強い女、これ迷信?
猫やナマズの迷信ばかりだったので人間の迷信に戻しましょう。
いや、別に猫やナマズが迷信を作ったのではなく、それらに関する迷信も所詮は人間が作ったのですが。
それはともかく。
丙午に生まれた女性は男を喰う気の強い女、という迷信を聞いたことがあるでしょう。
しかし、これはまったくの迷信。 続きを読む 気が強い女は丙午生まれとは限らない!
Q:丙午(ひのえうま)に生まれた女性は男を喰う、気の強い女、これ迷信?
猫やナマズの迷信ばかりだったので人間の迷信に戻しましょう。
いや、別に猫やナマズが迷信を作ったのではなく、それらに関する迷信も所詮は人間が作ったのですが。
それはともかく。
丙午に生まれた女性は男を喰う気の強い女、という迷信を聞いたことがあるでしょう。
しかし、これはまったくの迷信。 続きを読む 気が強い女は丙午生まれとは限らない!
Q:ナマズが騒ぎ出すのは地震の予兆、これ迷信?
もちろん迷信です。
ナマズと地震の関係は日本書紀まで遡ることができるため、そのルーツは判明しませんが、地下には巨大なナマズがいて、それが暴れると地震が起きるというのが迷信の根拠。
現在は大陸プレートの沈み込みが地震を引き起こすと判明していますが、しかしナマズは微弱電流を探知することから地震時に発生する電場の変化によって動きを発生させるのではないか、という研究が実際に行われていました。
ナマズは視力が弱いため、肌に開いている小さな穴が電場を感じるセンサーになっています。 続きを読む ナマズと地震の迷信
猫の迷信、猫又のエピソードまで発展するともはや都市伝説になってしまいますが、猫又を想像させる事象は実際にあったのではないかと想像されています。
たとえば猫又の別称、化け猫といえば行灯(あんどん)の油を舐めることで有名ですね。
江戸時代、行灯の油といえばイワシを始めとする安価な魚から取れる魚油。
当時は現在のようなキャットフードなんてもちろんありませんから、猫の餌といえば人間の残り物の炭水化物ばかり。
これでは猫も脂質やタンパク質が足りず栄養失調になってしまいます。 続きを読む 猫だってタンパク質や脂質が必要だ!
前述したドイツやイタリアの猫に関する不吉な迷信、じつは日本各地にも残っているのです。
猫が死人のそばに寄ると死人が立ち上がったり踊り出したり、という迷信は徳島や広島、津軽地方など全国的にあり、死人に猫が魂を入れるという迷信は秋田や栃木、磐城地方に多く伝わっています。
猫と死人が迷信になったのは江戸時代移行のこと。
ただし、猫が妖怪に化ける猫又伝説は平安時代からあるので、猫又伝説が迷信の元になっていることは容易に想像できます。 続きを読む 絵本から始まった日本各地に残る猫の不思議な迷信
ドイツでは「クリスマスに黒猫の夢を見たら翌年、重い病気にかかる」、イタリアでは「黒猫が病に伏せる人のベッドで横になったら絶対にその病人は死ぬ」などの不吉な迷信があります。
14世紀、中世ヨーロッパでは黒死病が流行り、全ヨーロッパの1/3から2/3がペストにかかって亡くなったと言われています。
黒死病の難を逃れた人々は社会的不安に襲われましたが、その不安解消の格好の餌食となったのが魔女狩り。
魔女という存在そのものが迷信(あくまでも呪術師としての魔女であり、現実的に「魔女」と呼ぶに相応しい女性は除くとして)なのに、それを当時は合理的な根拠がないにも関わらず信じきった人たちがいたわけですね。 続きを読む 社会的情勢の不安が生み出す迷信