「お客さまは神さまです」といっても、相対する客が全部そうであると信じるというわけではない。これは、いわば表現であり、相手に快感を与えるための一つの方策としてなのである。といって、それは決して付焼刃的なものであってはならないのは勿論だが。
客はいきものであり、これはある意味では動物をとりあつかうことと似ている。動物は時に、あばれたり、人間をおそったりもする。また、作物をあらしたりして、人間に被害も与える。そこで、これらの動物を一定の囲いの中に入れて飼育することになる。 続きを読む 客に対する用心は態度に出すな