香港の風水戦争はどうして起きたの?

風水によるビル戦争、シンガポールよりも香港の方が先ですし、戦争規模もずっと大きいものです。

香港島に行ったことのある人なら必ず覚えているのが香港上海銀行本店。

イギリスの建築家、ノーマン・フォスターの最高傑作とも言われているビルで超高層ビルでは初めて吊り構造が採用されており、ビル側面の鉄骨組みがカニに似ているような特徴を持っていることからカニビルという俗称も持っています。

ノーマン氏が最初にビル設計に取り組んだ時、施工主から風水師の指南を仰ぐようにと指示されているのが香港的ですね。 続きを読む 香港の風水戦争はどうして起きたの?

冨の噴水と風水の関係は?

シンガポールの建築物と風水の関係性、もう少し続けます。

7頭あるうちでもっとも有名なマーライオン公演にあるマーライオン、東に向いているのは風水に沿っての設計で、運気を運ぶ龍の流れを塞がないようにマリーナベイ・サンズは3棟のホテルを作って運気の流れを通す穴が空いています。

極めつけはサンテック・シティ・モールにある巨大な「冨の噴水」でしょう。

サークル状から伸びる5本の柱が大地とつながっており、その周囲には5つのビル。 続きを読む 冨の噴水と風水の関係は?

コンラッドのビルに浮かぶ「13」の意味は?

中国が共産主義になったことで財産を持つ中国人が国外に流出、華僑となって世界各地に点在していますが、なかでも香港とシンガポールは多いことから華僑が運気を招くために風水を多用しているという話は有名ですね。

たとえばシンガポールのマリーナベイ・サンズ。

高さ200mの57階建て超高層ビル3棟の上にスカイパークを連結された話題のホテルですね。

公的にはデザインに風水が取り入れられているという発表はありませんが、風水専門家に言わせると風水要素がたっぷり取り入れられているとのことです。 続きを読む コンラッドのビルに浮かぶ「13」の意味は?

風水に巒頭派と理気派がある理由は?

本場中国では、隋と唐の時代を経て宋に入ってから風水は巒頭派と理気派が確立されます。

山の形や川の流れといった目に見える地相から気を判断するのが巒頭派。

眼に見えない個人の年齢や生まれた時間などから気の流れを方位的に判断するのが理気派ですね。

巒頭派は江西省で発達したことから江西学派、理気派は福建省で発達したことから福建学派と呼ばれることもあります。 続きを読む 風水に巒頭派と理気派がある理由は?

日本の陰陽師はその後どうなった?

日本独自の陰陽五行説を司る陰陽師はその後、紆余曲折します。

これが本格的な風水の定着を拒む要因にもなりました。

平安時代に入ると貴族や朝廷は悪霊や厄災から逃れるために陰陽師を大切に扱い、また陰陽師もあらゆる悪霊や厄災を取り払うために儒教や密教の呪術を身に着け、超能力者のような存在になります。

陰陽師はやがて地位を高めていきますが、やがて武家社会が台頭するようになると陰陽師は公家社会だけに影響を与える存在まで没落していきます。 続きを読む 日本の陰陽師はその後どうなった?

猫とツキと干支の性格

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