インターネット内を1人歩きする「でっちあげニュース」

インターネットの「でっちあげニュース」は時として専門ニュースサイトのヘッドラインを飾ってしまうことがあります。

なぜそのようなことが起きるのでしょうか?

現在、ネットニュースはスピードが最優先されます。

たとえばアメリカ大統領選挙が焦点になっている時、その話題でトピックスがあれば早い掲載ほど収益が上がる仕組みになっています。

しかしトピックスであるほど公式発表ではなく個別取材のウェイトが高くなります。

「でっちあげニュース」を作って世に送り出している人々はここに目をつけました。

「アメリカ大統領選にオバマ氏が立候補!」とニュースを流すわけですね。

これはアメリカ合衆国憲法に違反する行為なのであり得ないニュースですが、ニュース内容に「オバマ氏は大統領在籍中に憲法改定のサインを行っている」という一文を添えるだけで、ニュースサイトの編集者は錯誤相関から過大評価を行ってしまうのです。

編集者が先入観に惑わされない人であれば、トピックスの出処を確認して裏付けを取るのですが、スピードを優先、つまり利益重視であれば過大評価から「本当かもしれない」と若干の疑念を持ちつつも掲載するわけですね。

かくして、「でっちあげニュース」はソース元として閲覧回数が増え、「でっちあげニュース」を主催するサイトは莫大な収益を上げることになります。

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