天体としては月以上に謎の太陽

ミステリアスな月に比べると、太陽は古来、絶対的な権力の象徴であり、妄信的な畏怖に包まれている存在で、まさに王道を行くが如く、といった雰囲気ですね。

占星術は数ある星座の中から太陽の通る道、黄道上の12の星座を中心にして占っています。

太陽の位置こそ、占星術における絶対的存在で、その太陽に絡む星々の位置が運勢を決めるわけです。

この辺りの話、このサイト内にある「見上げてごらん夜空の占星術を」で詳しく述べているので参考にしてください。

月齢占いと占星術を併せて活用すると、意外に具体的な行動指針が生まれてきて、少なくとも「月光浴すると美人になる!」的な怪しい内容よりも信頼性は高いといえるでしょう。

…どっちも科学的根拠に基づいていない、という点では大差ありませんが。

神話的には月の方がミステリアスな表現に包まれていますが、天文学的に見れば月よりも太陽の方がずっと謎に包まれています。

なにしろ太陽までの距離は約1億4960万km、光の速さでも8分19秒かかるので探査機を飛ばすこともできませんし、仮に近づけたとしても表面温度は6000℃ですから、それに耐え得る金属によって探査機を作らなくてはなりませんが、現在、地球上でもっとも高温に耐えられるモリブデンでさえ、2610℃なので、事実上不可能です。

太陽がその本性を表すのは、月よりもずっと先の話のようですね。

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