太陽の通り道に存在する星座

現在の星座の数は88。

古代でも48の星座が数えられていましたが、なぜ占星術は12の星座しか使わないのでしょう。

その謎を解く鍵は牡羊座から魚座までの12星座の配置にあるのです。

これらの12星座、じつは横につながって360度の円を描いています。

さらに言えば天空に一際、存在感を示す恒星、太陽の通り道にある星座なのです。

太陽は古代、地上に恵みと光をもたらす畏怖、つまり神に近い存在。

その通り道にある星々の形は地上の災いの前兆を示す意思である、という見解が星占いの原型となります。

やがて太陽の通り道、黄道は春分点を基準にして1ヶ月毎、つまり12に等分されました。

これが12宮の始まりですね。

この12宮、一応、呼び名は星座とリンクしていますが、現在の位置は星座とずれています。

12宮が定められた時は星座の位置とシンクロしていたのですが、地球の歳差運動によって春分点は黄道に沿って西向きに移動しており、その周期は25800年といわれています。

現在、ほぼ星座一個分ずれているので、たとえば魚座の人の双魚宮は実際の場所が水瓶座にあることになります。

もちろん、占星術は生まれた時の星座の位置が重要なので、歳差によるズレが生じたところでまったく問題はありません。

関連記事(一部広告含む):