バイアスとは主に統計学で用いられる用語で偏りの意味を持ちます。
ABO式血液型性格分類をエンターテイメントに高めた能見氏のデータは確かに膨大な量ですが、そのサンプルは能見氏が個別に抽出したものや講演会に集まった人たち、さらに読者の返信アンケートというように、最初から能見氏が求める答えを持つ母集団であったことから統計学上の公正で評価可能なデータにならず、偏り、つまりバイアスが生じているというのが統計学として認められていない理由です。 続きを読む ABO式血液型性格分類における確証バイアスとは?
バイアスとは主に統計学で用いられる用語で偏りの意味を持ちます。
ABO式血液型性格分類をエンターテイメントに高めた能見氏のデータは確かに膨大な量ですが、そのサンプルは能見氏が個別に抽出したものや講演会に集まった人たち、さらに読者の返信アンケートというように、最初から能見氏が求める答えを持つ母集団であったことから統計学上の公正で評価可能なデータにならず、偏り、つまりバイアスが生じているというのが統計学として認められていない理由です。 続きを読む ABO式血液型性格分類における確証バイアスとは?
では、確証バイアス実験の続きをしましょう。
表に3と8、裏面に赤色と茶色の4枚のカードを用意し、「偶数が表に書かれたカードの裏側は赤色である」という仮説を証明してください。
多くの人は「8」または「8と赤色」のカードをひっくり返すはずです。
しかしこれでは3の裏側の色が「赤色ではない」こと、「茶色の表側が偶数ではない」ということを立証していません。 続きを読む 確証バイアスの実験結果は?
ABO式血液型性格分類を支持する人の多くは、それぞれの血液型に提示された性格を確証バイアス、つまり反証を無意識に集めず支持する情報ばかりを集めたことによって信じる力が高まっています。
しかし支持する情報が明らかに異なっていれば意識的に反証情報を集めることができます。
ところがABO式血液型性格分類を支持する人は「だって当たってるんだもん!」と言うのが常套句。 続きを読む ABO式血液型性格分類が当たるわけは?
誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述を自分だけが当てはまっていると性格だと捉える心理的現象、バーナム効果は誰が行っても結果に導けるというものではありません。
またどのような記述でも成功するというわけでもありません。記述を行う、あるいは伝える人が権威的であることが求められます。
たとえば彼氏や夫が性格分類をしても聞く耳を持たない女性は多数いますが、その性格分類を心理学者や有名な占い師が言うと自分にぴったり当てはまると思い込む女性もやはり多数います。 続きを読む バーナム効果が成功する状況とは?
ABO式血液型は、その発見から確定まで長い期間がかかっています。
それだけ血液型は複雑であると覚えておいてください。
血液型の歴史を書くとそれだけで終わってしまいますから。
4タイプの血液型を決めるのは赤血球の表面にあるA/B抗原です。
表面にA抗原があればA型、B抗原があればB型、両方あればAB型、両方ともなければO型になります。 続きを読む なぜABO式血液型は4パターンに分類されるの?
稀に、ABO式血液型で2タイプを持った人がいます。異質なものの合成を意味するギリシア神話の伝説生物、キマイラに由来したキメラという生物学的用語があり、これを2タイプの血液型を持つ人に当てはめ、ヒトキメラと呼ばれます。
双子に多く見られる現象で、双生児の胚は胎盤における血液供給を共有することが珍しくありません。
その際、血液幹細胞がもう一方の胚へ移動し、骨髄に定着すると持続的に血液細胞を供給するようになり、2タイプの血液が作られるようになります。 続きを読む ABO式血液型のキメラってなに?
ヒトキメラの発生率はおよそ70万人に1人の割合と言われていますが、100万人に1人というさらに低い確率で発生する血液型があります。
それがボンベイブラッド。
インドのボンベイ(現在のムンバイ)で発見されたことからこの名称で呼ばれており、血液型上ではO型の亜種になります。
血液の表面にはH抗原があり、それにA抗原やB抗原がぶら下がっているのでABO式血液型を判別することができます。 続きを読む 100万分の1の確率で発生する血液型は?
ブラッドタイプ・ハラスメント、略してブラハラ。
他人の血液型を聞き、それをABO式血液型性格分類に当てはめることで相手を不快に思わせる行動のこと。
血液型のブラッドタイプと嫌がらせのハラスメントを組み合わせた用語で、なんでもかんでもハラスメントをつけりゃいい、というものでもありませんが、確かに企業が面接の際に血液型を聞いて合否を決めたり、仲間内で特定の血液型の人間を冗談でも攻撃するのは受けた方として不愉快になることは間違いありません。 続きを読む ブラハラってなに?~まとめの代わりに~
心の奥底、注連縄に区切られた不可侵領域に鎮座する守護神のような映画に出会えた人はとても幸せな人生を送れるでしょう。
人生に迷った時、恋人にフラれた時、海よりも深い悲しみに落ち込んだ時、その奥底にある名作が方向を示し、癒やし、そして勇気づけてくれるはずです(まあ、それほど大げさでもありませんが)。
そんな名作には、必ず心の琴線を鳴らす名セリフがあります。 続きを読む 人生に役立つ映画名言集(名セリフ)
映画の名セリフが日本で定着したのはイラストレーターの和田誠さんが綴ったエッセイ、「お楽しみはこれからだ」に因るところが大きいでしょう。
シンプルな線画で描いた映画俳優や著名人のイラストを見た人も多いはず。
映画に関する造詣が深いことから映画雑誌の「キネマ旬報」に名セリフのエッセイを連載、それをまとめて書籍にしましたが、大好評からPART7まで発刊されています。
このタイトルとなっている「お楽しみはこれからだ」も映画の名セリフのひとつ。 続きを読む お楽しみはこれからだ!映画名言集
日本の映画名セリフの定番、「お楽しみはこれからだ」がアメリカ映画名セリフ・ベスト100の71位にランクされているので、他のベスト100からもいくつかピックアップしましょう。
このベスト100はアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が選出しています。
AFIは「映画芸術の遺産を保護し前身させること」を目的として発足した機関で、これまでに名セリフだけでなく、いろいろなベスト100シリーズを発表しています。 続きを読む AFIと文化庁の違い!映画名言集
ちょっとアメリカ映画名セリフ・ベスト100から離れてしまったので、話を元に戻して。
第1位は1939年に公開された「風と共に去りぬ」でクラーク・ゲーブル演じるレット・バトラーが妻のスカーレット・オハラ(演じるのはヴィヴィアン・リー)に告げる一言。
「Frankly,my dear,I don’t give a damn.」
初公開では「君をけっしてうらんではいないよ」でしたが、あまりに意訳であることから、その後の公開では「俺の知ったことか」に変更されています。 続きを読む アメリカ映画名セリフ・ベスト100の第1位とは?映画名言集