沖縄のオカガニが産卵する時

満月の夜の不思議なこと、といえば、やっぱり海洋生物の産卵でしょう。

とくにサンゴの産卵は有名ですが、なぜ5~9月の満月の夜に限って産卵するのかは解明されていませんが、水族館の水槽の中でも満月の夜に産卵するといいます。

サンゴだけでなくカニも満月の夜、産卵の行動を起こします。

たとえば沖縄に生息するオカガニ。

名前が示すように成長すると海から陸に上がり、海岸近くの樹木の下に穴を掘って生息しますが、サンゴと同じく5~10月になると産卵のために一斉に海に戻ります。 続きを読む 沖縄のオカガニが産卵する時

ヨーロッパで呼ばれる月を表すルナの意味

月は太陽のように自然へ大きな恵みをもたらすわけではありませんが、生物の生殖活動に大きな影響を及ぼすことを前項で紹介しました。

この事実から月は女性的神として崇められるようになったともいいます。

ただし、その一方で月の光が動物の精神に影響を与えることは古くから信じられていたことで、その痕跡は今にも生きており、また真剣に月相と精神の関係を調べている機関もあります。

たとえば月は英語でMoonですが、Lunaも時折、使われることがあります。

英語のLunaはラテン語のLu-neに由来しており、フランス語ではLuneとなってそれぞれ月を表しています。 続きを読む ヨーロッパで呼ばれる月を表すルナの意味

満月の夜の事実

満月の夜は犯罪が多い、というのは定説のようで、世界中の警察官にインタビューすると必ず満月の夜は忙しいとの答えが返ってきます。

因果関係は分かっていませんが、実際に統計を取っている警察もあり、アメリカのシンシナティ州では満月時になると強姦やひったくり、強盗、家庭内暴力、さらには酒乱にいたるまで増加の傾向にあるといいます(家庭内暴力や酒乱といってもアメリカの場合、すぐに拳銃とかライフルとか持ち出すので、警官も大変です)。

カナダでは女性の精神外来患者を調べたら自傷行為に月相の周期が大きく関わっていたと発表、またテキサス州では精神病院への入院数は新月よりも満月の時の方が増加すると発表しています。 続きを読む 満月の夜の事実

日本における月相と交通事故の因果関係

全国の高速道路警察隊から10年間、およそ600万件のデータから調査した結果を見ると、月が新月と満月の時、死亡事故を起こすほどの大事故は多発、上弦と下弦の時は軽度の事故が多発するといった内容で、事故の種類と月相には何かしらの因果関係があるとしています。

もちろん、この調査は警察の公式発表ではなく、高速道路警察隊の個人が調査した結果によるものですが、数値上、はっきりとその事実が判明しているところに興味が引かれます。

因果関係の理由としては、新月と満月になると人間は緊張状態に陥りやすく、攻撃的になることから信号無視、スピードの出し過ぎ、無謀運転をすることから大事故につながり、上弦と下弦になると人間は弛緩状態に変わるので、注意力が散漫となって軽度の事故を起こしやすくなる、とか。 続きを読む 日本における月相と交通事故の因果関係

満月は犬にも大きな影響を与えている

月相による光、とくに満月は人間だけでなく犬にも大きな影響を与えているようです。

場所はアウトドアライフが盛んで自然の環境をとても大切にしている国、ニュージーランド。

ニュージーランドは日本の本州程度の国土しかありませんが、人口も少なく約430万人程度しか住んでおらず、人よりも羊の方が確実に多い国なので、オークランドやクライストチャーチでも少し郊外に出れば広々とした敷地の家に住むことができます。

広々とした敷地があれば当然、犬を野放しで飼いたくなりますが、ニュージーランドのペットショップに置かれているカレンダーの多くに月相が表記されています。 続きを読む 満月は犬にも大きな影響を与えている

「月に吠える」の中の一篇

犬が月に吠えれば人間も月に吠えます。

吠えた人、萩原朔太郎ですね。

大正時代に口語象徴詩や抒情詩の新領域を開拓、近代詩の礎を築いた詩人で、第一詩集となった「月に吠える」は森鴎外から絶賛されました。

理屈より実物、とにかく「月に吠える」から、「悲しい月夜」を紹介しましょう。

ぬすつと犬めが、

くさつた波止場の月に吠えてゐる。 続きを読む 「月に吠える」の中の一篇

ミステリアスな「月に囚われた男」

月にまつわるミステリアスな物語は竹取物語(かぐや姫ですね:世界最古のSFなんて言われています)を始めとしていくつもありますが、あまり注目されてはいないけれど秀逸だったのが、2009年イギリスで製作された「月に囚われていた男(原題はそのものズバリMoonです)」でしょう。

「2001年宇宙の旅」や「エイリアン」といった60~80年代SF傑作映画のオマージュ的要素を盛り込みつつ、科学の進んだ現代のテーマに焦点を当てているところに、この映画の面白さがあり、月のミステリアスな雰囲気にぴったりのスリラー的内容となっています。

ちょっとだけストーリーを説明すると、核燃料生産企業の「ルナ産業」は月で宇宙資源エネルギーのヘリウム3採掘を行っており、その掘削作業現場がある月の裏側で、主人公のサム・ベルはたった1人で現場監督をしています。 続きを読む ミステリアスな「月に囚われた男」

Google Moonに映るオカルティックファンタジー

今や月までの距離をレーザーで正確に測れる上に月を構成する物質まで分かる時代。

さらにパソコン上で地球に向いている月の表面を自由に見ることも可能です。

ご存じ、Google Earthの月版、Google Moonですね。

一応、NASAのデータを元にして作っているのですが、これが例のごとく、いろいろ物議を醸してオカルティック・ファンを喜ばせています。

たとえば2014年8月には巨大な穴を持つ人工建造物らしきものが映っており、発見者はエイリアンの基地ではないか、と発表していますし、さらに最近では人影に似たシルエットが見つかり、話題を巻いています。 続きを読む Google Moonに映るオカルティックファンタジー

女性だから分かる根拠のない月の話

満月の夜、どうやら人間や動物になんらかの影響があるのかもしれません。

統計や事実として残っている以上、因果関係がないとは一概に否定できないでしょう。

とくに女性の場合、月経と月相のサイクルがシンクロしており、男性では分からない神秘的要素を直感的に理解している可能性があります。

だから最近、話題の月の光を浴びて美人になる!といった類の話にもすんなりと入っていけるのでしょうね。

たとえば、満月の光を浴びると脳内の成長ホルモンであるセルトニンが活性して前向きで明るい気持ちになれ、髪や肌に潤いをもたらすということが科学的に立証されています。 続きを読む 女性だから分かる根拠のない月の話

宇宙開発の月、再び

「我々は月に行くことを選びます。この10年のうちに月へ行くことを選び、そのほかの目標を成し遂げることを選びます」

1962年、アメリカの第35代大統領、ジョン・F・ケネディはライス大学の演説でこのように述べました。

その7年後の1969年7月16日、NASAはアポロ11号をヒューストンのケネディ宇宙センターから発射、世界中が見守る中、7月20日に静かの海へ着陸船イーグルが降り立ちました。

この時、実際の着陸地点よりも数マイル離れていたためにアームストロング船長とオルドリン船員は手動によって着陸を行うという離れ業を見せました。 続きを読む 宇宙開発の月、再び

天体としては月以上に謎の太陽

ミステリアスな月に比べると、太陽は古来、絶対的な権力の象徴であり、妄信的な畏怖に包まれている存在で、まさに王道を行くが如く、といった雰囲気ですね。

占星術は数ある星座の中から太陽の通る道、黄道上の12の星座を中心にして占っています。

太陽の位置こそ、占星術における絶対的存在で、その太陽に絡む星々の位置が運勢を決めるわけです。

この辺りの話、このサイト内にある「見上げてごらん夜空の占星術を」で詳しく述べているので参考にしてください。 続きを読む 天体としては月以上に謎の太陽

大河ドラマはまたも戦国時代を生き抜いた人物が主人公

2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は徳川家康の天下取りを支えた1人、井伊直政を育てた遠州伊井谷の女領主、井伊直虎が主人公です。

NHK大河ドラマは戦国時代の人物を主人公にするのが好きらしく、ここ10年の間は7作が戦国時代物で、2016年の「真田丸」に続いて2年連続となります。

ただ、以前の戦国時代物といえば家康、秀吉、信長の三大武将か武田信玄や上杉謙信など比較的残存資料の多い人物に限られていました。

最近は黒田官兵衛や真田信繁、そして今回の井伊直虎など、戦国時代の脇役的存在にスポットが当てられています。 続きを読む 大河ドラマはまたも戦国時代を生き抜いた人物が主人公

猫とツキと干支の性格

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