七面鳥が確立した推論方法

ジンクスや経験則は帰納による推論方法から法則が成り立っていると説明しましたが、この帰納による推論方法ではこんなブラックジョークがあります。

とある家庭で飼われていた七面鳥は毎朝、7時になると必ず餌が貰えました。

雨の日も風の日も、晴れていようと曇空であろうと、必ず朝7時になると餌が貰えるので、七面鳥は帰納による推論方法で朝7時には餌が貰えるという法則を確立しました。

しかしクリスマスの前日、朝7時に餌を貰えるという法則は崩れ、七面鳥は首を切られました。

と、ちょっと残酷な話ではありますが、ここに帰納の欠点があります。 続きを読む 七面鳥が確立した推論方法

世界各国で通用する「マーフィーの法則」

「マーフィーの法則」には明らかに法則としての欠陥、前後即因果の誤謬を踏まえて成り立っていますが、それをあえて無視して強行突破、帰納による確率の推論方法も個人的思い込みの深度で言い切っているところに面白味があります。

またアメリカの事例による法則でありながら、日本でも十分に通用する内容で、結局のところ、人間性の本質において宗教や人種の下にあるプリミティブな部分では大差ない、と思わせるところに親近感を覚えさせてくれます。

“He who laughs last-probably didn’t get the joke.”

最後に笑う者はジョークが分からなかった、多分。

と、こんな意味でしょうか。 続きを読む 世界各国で通用する「マーフィーの法則」

「いまさら言われても」のマーフィーの法則

「マーフィーの法則」のなかでもっとも多く登場してくるのが仕事上の経験則。

それだけ皆さん、仕事上の問題で頭と心を悩ませている、ということなんでしょうね。

それではいくつか、仕事上の経験則をご紹介しましょう。

“The man who can smile when things go wrong has thought of someone he can blame it on.”

窮地で笑える者はすでに責任をなすりつける人を思いついている、といったところでしょうか。

TV局のプロデューサー辺りにごっそりいそうですね。 続きを読む 「いまさら言われても」のマーフィーの法則

とても優れた解決方法

「マーフィーの法則」から仕事上の経験則、続けましょうね。

“A good solution can be successfully applied to almost any problem.”

とても優れた解決方法は、ほとんどの問題の解決に適用できる、ですね。

では、その優れた解決方法は何か、という点に言及していないところが「マーフィーの法則」のウィットに富んだところなのですが、野暮を承知で、その優れた解決方法を言ってしまうと、「とりあえずなかったことにしちゃお?」なんですね。

この、とても優れた解決方法を身につけることができれば、貴方も必ず出世できます。 続きを読む とても優れた解決方法

多機能器具はどの機能もまともに動かない法則

「マーフィーの法則」における仕事上の経験則は他にもいろいろあるのですが、意外と多いのが機器、機械の特性について。

こちらもユニークでリアルな経験則なので紹介しますね。

“Multiple-function gadgets will not perform any function adequately.”

多機能な調理器具はどの機能もまともに動かない、という訳ですね。

実際、調理器具に限らずコンパクトで多機能なんて売り文句の電化製品にロクなものはありません。

電子レンジにスチームオーブンつけてスイッチひとつでいろんな料理ができますよ、とか言いながら、完成した料理はいつもマニュアルに載っている料理の写真とまったく別物になっていることも、キッチンの法則のひとつです。 続きを読む 多機能器具はどの機能もまともに動かない法則

探しものが見つかる場所

「マーフィーの法則」の真骨頂といえば、やはり生活上の経験則。

誰もが頷いて心の中でニヤニヤしてしまう、そんな経験則を紹介しましょう。

“You always find something in the first place you look, but you never find it the first time you look there.”

探しものは最初に探す場所に必ずあるけれど、最初に探した時には見つけられない、という意味です。

付け加えるならば、家中をひっくり返して徒労を感じた途端、最初に探した場所から出てくる、あるいは諦めた時に出てくる、ですね。

これを「探しものは必要でなくなった途端に出てくる法則」といいます。 続きを読む 探しものが見つかる場所

自分なりの「マーフィーの法則」を見つける

ここで紹介した「マーフィーの法則」はほんの一例で、バカでも使える機械を考案すると必ずバカはそれを上回る、とか、誰もが理解できる説明を誤解する人が必ずいる、とか、まだまだユニークな経験則が掲載されています。

これらの経験則、けっして「マーフィーの法則」が最初というわけではなく、世界中で類似する内容が諺や常套句として定着しています。

日本だったら「転べば糞の上」とか「泣きっ面に蜂」とか。

フランスではLa loi d’emmerdement maximum(くそったれの法則)と呼ばれ、イギリスではSod’s Low(こんちきしょうの法則)が建物解体業者の常套句とされています。

“The unexpected happens, and you’d better prepare(be ready)for it.” 続きを読む 自分なりの「マーフィーの法則」を見つける

ジンクスは打ち破るためにある

帰納の推論方法で一般化させた法則が見事に破られ、首を切られた可哀想な七面鳥の話を覚えていますか?

ここで他の七面鳥たちにはジンクスが生まれます。

朝7時に餌を与えられ続けるとクリスマスの前日に首を切られる。

このジンクスは「優勝旗は白河の関を越えない」並に事実例の多いジンクスとなりますが、駒大苫小牧高校のようにけっしてジンクス通りになるとは限りません。

2010年8月13日13時13分、イギリスの航空ショーを見ていた13歳の少年3人に雷が落ちました(これは事実)。 続きを読む ジンクスは打ち破るためにある

「不思議な力」を利用しておまじない効果を高める

おまじないは立証論。

子供の頃、転んで膝小僧を擦りむいた時やタンスの角に小指をぶっつけて声も出ないほど痛い時、よく母親が「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んでけ~」とおまじないをかけてくれました。

もちろん母親は擦りむいた傷にマキロンを塗ってくれたり小指をマッサージしてくれたりして痛みを軽減してくれていたのですけれど、子供にしてみれば母親のおまじないが効いた、と思えるほど効果絶大なものがありました。

果たして、おまじないは本当に効果があるのでしょうか?

結論から言えば、おまじないは効果があるのです。

その理由は、おまじないは確率論ではなく立証論だから、です。 続きを読む 「不思議な力」を利用しておまじない効果を高める

おまじないは「不思議な力」の呪術

おまじない、漢字で書くと「お呪い」となります。

なんだか、おまじないのホンワカした音調に対して、いきなりオドロオドロしい雰囲気になりますね。

なにしろ、おまじないは人類初期社会、あるいは現代でも文明初期において「不思議な力」がもたらす効能や占いがルーツとなっているのですから、この「お呪い」の漢字の方が本来の意味を持っているわけですね。

この「不思議な力」はその民族が持つ神聖な存在が発揮するものです。

時と場所によっては精霊だとか神だとか悪魔だとか、そういった存在で、それらの存在とコンタクトを取れる選ばれた者だけが、存在から託された「不思議な力」を授けてくれる、というわけです。

この「不思議な力」、まったく根拠がないわけではなく、医療の未発達な初期社会において薬草がもたらすさまざまな効果(そのなかには幻覚や幻聴という症状も含め)は「不思議な力」の存在を示す絶好の演出道具であったことは想像に難しくありません。 続きを読む おまじないは「不思議な力」の呪術

恋のおまじないは本当に効くのか?

今時の「お呪い」で多いのはやっぱり恋のおまじないでしょうか。

自分を見向きもしないような相手や自分と別れて新しいパートナーを見つけている相手と復縁したい、なんて無茶な願いを叶えるための「お呪い」がネットのなかに溢れています。

無茶な願いを叶えるための「お呪い」だけに、ほとんどは古来の手法とかけ離れ、「不思議な力」の経由もなく、根拠のまったくないものばかりのくせに、やたらと手順を踏ませる怪しい宗教のような「お呪い」ばかりで信じる人がいるのかいな?と疑問を抱かせるのですが、「私はこのお呪いで昔の彼と復縁しました!」なんて言われると二の句が告げず、黙っちゃうしかありません。

こういった点がおまじないは立証論である証拠でもありますが。

無茶な恋の願いをおまじないで行うくらいなら、なぜ自分に向いてくれないのか、とか、なぜ別れたのか、とか、そっちを考えた方がよほど恋には効くはずなのですが、結局のところ、お呪いに頼る人はそこまで頭が回らないのでしょう。 続きを読む 恋のおまじないは本当に効くのか?

古典的都市伝説のおまじない

恋のおまじない、とにかく多いです。

ほとんど都市伝説的で、なぜこの行為が効果あるのかまったくわからないけれど、共通しているのは儀式的であること。

こういった点は古来の「お呪い」的であり、人間、現在の文明社会に生きようとも根本のプリミティブな部分ではまったく進化していない証でもありますね。

たとえば、好きな人の影を踏む、なんておまじないはけっこう流行りました。

でも、これは好きな人がいて、しかもどのような状況であろうと一緒に行動できるという限定があるので万人向けとはいえませんね。

新品の消しゴムに好きな人の名前を書き、カバーをつけて誰にも見られないようにし、必ず使い切る、なんておまじないもあります。 続きを読む 古典的都市伝説のおまじない

猫とツキと干支の性格

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