ミステリアスな「月に囚われた男」

月にまつわるミステリアスな物語は竹取物語(かぐや姫ですね:世界最古のSFなんて言われています)を始めとしていくつもありますが、あまり注目されてはいないけれど秀逸だったのが、2009年イギリスで製作された「月に囚われていた男(原題はそのものズバリMoonです)」でしょう。

「2001年宇宙の旅」や「エイリアン」といった60~80年代SF傑作映画のオマージュ的要素を盛り込みつつ、科学の進んだ現代のテーマに焦点を当てているところに、この映画の面白さがあり、月のミステリアスな雰囲気にぴったりのスリラー的内容となっています。

ちょっとだけストーリーを説明すると、核燃料生産企業の「ルナ産業」は月で宇宙資源エネルギーのヘリウム3採掘を行っており、その掘削作業現場がある月の裏側で、主人公のサム・ベルはたった1人で現場監督をしています。 続きを読む ミステリアスな「月に囚われた男」

「月に吠える」の中の一篇

犬が月に吠えれば人間も月に吠えます。

吠えた人、萩原朔太郎ですね。

大正時代に口語象徴詩や抒情詩の新領域を開拓、近代詩の礎を築いた詩人で、第一詩集となった「月に吠える」は森鴎外から絶賛されました。

理屈より実物、とにかく「月に吠える」から、「悲しい月夜」を紹介しましょう。

ぬすつと犬めが、

くさつた波止場の月に吠えてゐる。 続きを読む 「月に吠える」の中の一篇

満月は犬にも大きな影響を与えている

月相による光、とくに満月は人間だけでなく犬にも大きな影響を与えているようです。

場所はアウトドアライフが盛んで自然の環境をとても大切にしている国、ニュージーランド。

ニュージーランドは日本の本州程度の国土しかありませんが、人口も少なく約430万人程度しか住んでおらず、人よりも羊の方が確実に多い国なので、オークランドやクライストチャーチでも少し郊外に出れば広々とした敷地の家に住むことができます。

広々とした敷地があれば当然、犬を野放しで飼いたくなりますが、ニュージーランドのペットショップに置かれているカレンダーの多くに月相が表記されています。 続きを読む 満月は犬にも大きな影響を与えている

日本における月相と交通事故の因果関係

全国の高速道路警察隊から10年間、およそ600万件のデータから調査した結果を見ると、月が新月と満月の時、死亡事故を起こすほどの大事故は多発、上弦と下弦の時は軽度の事故が多発するといった内容で、事故の種類と月相には何かしらの因果関係があるとしています。

もちろん、この調査は警察の公式発表ではなく、高速道路警察隊の個人が調査した結果によるものですが、数値上、はっきりとその事実が判明しているところに興味が引かれます。

因果関係の理由としては、新月と満月になると人間は緊張状態に陥りやすく、攻撃的になることから信号無視、スピードの出し過ぎ、無謀運転をすることから大事故につながり、上弦と下弦になると人間は弛緩状態に変わるので、注意力が散漫となって軽度の事故を起こしやすくなる、とか。 続きを読む 日本における月相と交通事故の因果関係

満月の夜の事実

満月の夜は犯罪が多い、というのは定説のようで、世界中の警察官にインタビューすると必ず満月の夜は忙しいとの答えが返ってきます。

因果関係は分かっていませんが、実際に統計を取っている警察もあり、アメリカのシンシナティ州では満月時になると強姦やひったくり、強盗、家庭内暴力、さらには酒乱にいたるまで増加の傾向にあるといいます(家庭内暴力や酒乱といってもアメリカの場合、すぐに拳銃とかライフルとか持ち出すので、警官も大変です)。

カナダでは女性の精神外来患者を調べたら自傷行為に月相の周期が大きく関わっていたと発表、またテキサス州では精神病院への入院数は新月よりも満月の時の方が増加すると発表しています。 続きを読む 満月の夜の事実

猫とツキと干支の性格

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