なぜひとつの銀行だけが宝くじの業務委託を受けているの?

なぜ、ひとつの銀行が宝くじの業務委託を独占するようになったのかというと、第二次大戦最中の昭和20年(1945年)7月まで遡って調べる必要があります。

日本は敗戦にまっしぐらでしたが、それでも軍部は諦めずに民間の浮動購買力を軍事費に充てるため、1等10万円が当たる富くじ「勝札」を1枚10円で販売しました。

南方では幾万の兵士が戦死しているというのに、案外と呑気なことをしていたんですね、日本の軍部は。 続きを読む なぜひとつの銀行だけが宝くじの業務委託を受けているの?

宝くじ販売を請け負っている銀行に入る利益は?

中高年の人たちにとって、宝くじといえば第一勧業銀行の販売といった認識が強いはず。

2000年から富士銀行と日本興業銀行、第一勧業銀行の3行が株式会社みずほホールディングスを設立したことから2002年にはみずほ銀行になったため、現在、宝くじのほとんどの商品をみずほ銀行が販売しています。

これだけの宝くじを一手に販売しているのだから、さぞ儲かっているだろう、と考えるのは早計。 続きを読む 宝くじ販売を請け負っている銀行に入る利益は?

なぜ「当選」ではなく「当せん」と書くの?

ところで、これまで「当せん」とか「抽せん」と書いていたことに気がついた人もいるでしょう。

けっして漢字を知らないわけではなく、また誤記でもありません。

なぜ「当選」とか「抽選」と表記しないのかというと、「せん」の字は富籤(とみくじ)でも分かるように「籤」が正解。

この漢字、「くじ」だけでなく「せん」とも読みます。

したがって漢字表記するのであれば「当籤」「抽籤」と書きます。 続きを読む なぜ「当選」ではなく「当せん」と書くの?

宝くじのルーツ「陰冨」ってどんな意味?

時代はもう一度さかのぼって江戸時代。

射幸性のある富籤(とみくじ)、お上が仕切って寺院の資金源になるのは納得のいかない話、と考えるのはいつの時代でも怖い関係の人たちの共通点。

かくして江戸の強面連中は非合法としながらも私立の富籤(とみくじ)を行うようになり、これが庶民にとっての娯楽となって「陰富(かげとみ)(かげとみ)」と呼ばれるようになりました。

この背景には強面連中が資金源として庶民の小銭を巻き上げる博打というだけでなく、公式の富籤(とみくじ)購入金額が高価(一時は33,000円相当)であったことが挙げられます。 続きを読む 宝くじのルーツ「陰冨」ってどんな意味?

遠山の金さんと富籤(とみくじ)の関係?

老中、水野忠邦が実施した天保の改革は風俗粛清もあって庶民には不評、失脚した後は暴徒化した庶民に自宅を襲撃されるなど悲惨な目に遭っていますが、ひとつ褒められることがあるとすれば旗本であり南町奉行を努めた遠山景元を側近に置いて改革に着手させたことでしょう。

水野忠邦はとにかく風俗粛清でしたが遠山景元は庶民の楽しみまで奪うことを良しとせず、庶民の味方になって敵対する旗本の鳥居耀蔵の政策をことごとく無視して奉行を努めました。

もちろん庶民からの人気は絶大、これが「遠山の金さん」の始まりです。 続きを読む 遠山の金さんと富籤(とみくじ)の関係?

猫とツキと干支の性格

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