ランスロット、美女2人に板挟み

「二度と私の前に顔を出さないでくださいね!」

円卓の騎士、ランスロットと不倫の恋仲になっているアーサー王の妃、グィネヴィアは頭を下げるランスロットに厳しい言葉を突きつけます。

そりゃ不倫の恋仲とはいえ、グィネヴィアが怒るのは当たり前。

なにせランスロット、ペレス王の娘、エレインと寝てしまい、子供まで作っちゃったんですから。

ランスロット、これはエレインの策略、自分は騙されたと何度も説得、ようやくグィネヴィアの怒りを解きますが、エレインはなんとかして自分の夫にすべく、またもやランスロットを策略に嵌めます。 続きを読む ランスロット、美女2人に板挟み

ガラハッドを身ごもるエレイン登場

ランスロット、とにかくモテます。羨ましいくらいです。

ペレス王の娘、エレインは「この国でもっとも美しい」と評判の乙女ですが、その美しさに嫉妬した魔女、モーガン・ル・フェイによって魔法で閉じ込められ、熱湯の釜で茹でられるという呪いをかけられてしまいます。

これを救出したのがランスロット(ついでにドラゴン退治なんかもしちゃったりして)。

当然、助けだされたエレインはランスロットに恋をしてしまいます。 続きを読む ガラハッドを身ごもるエレイン登場

ランスロットと恋に落ちるグイネヴィア

ここからはなぜかアーサー王物語、なぜかラブコメ調でありソープオペラ調であり、日本の昼メロ(懐かしい表現ですね。要するに愛憎劇とでもいいましょうか)風にしばらくなっちゃいます。

なぜそんな風になっちゃったのかというと、単純に言えば宮廷の退屈しのぎですね。

平和な時代、戦争ものよりも恋愛ものの方が受けるのは時代を超えて変わらぬ世相ともいえます。

アーサー王物語の派生として「トリスタンとイゾルデ」や「ランスロまたは荷車の騎士」などが、このラブコメ調やソープオペラ調の代表格となり、その後の「アーサー王の死」に取り入れられたわけです。 続きを読む ランスロットと恋に落ちるグイネヴィア

「湖のランスロ」登場

湖の乙女はアーサー王とエクスカリバーのシーン以外にも少しですが重要な役割を担って登場してきます。

それはのちに円卓の騎士となるランスロットを18歳まで育てるという役。

アーサー王伝説におけるトリックスターといえるのがランスロットでしょう。

ベンウィックというフランスの領主だった父、バン王は即位したばかりのアーサー王を援助するためにブリテン島に遠征しますが、その隙に領土を奪われ戦死、妃のエレインは赤子だったランスロットを抱えて逃亡し、湖の畔で休んでいるところを湖の乙女がランスロットをさらってしまいます。 続きを読む 「湖のランスロ」登場

エクスカリバー登場

アーサー王が引きぬいた剣はさまざまな名称で呼ばれています。

「ブリタニア列王史」ではカリブルヌス、940人のサクソン人を倒したという「ブリトン人の歴史」ではカリバーン、そしてマロリー著「アーサー王の死」ではエクスカリバーとなりました。

まあ、アーサー王物語はケルト語に始まり、ラテン語や英語、フランス語それぞれで物語が作られているので呼び名が変わるのは当たり前の話、ギョームがウィリアムになるようなものですから、日本人としてはあまり名称に突っ込む必要はないでしょう。 続きを読む エクスカリバー登場

猫とツキと干支の性格

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