口にした言葉は取り消せないけど

ノートやパソコンに言葉を書くとき、間違えれば消しゴムやDeleteボタンですぐに消すことができます。

消してしまえばさっき書いた言葉の痕跡すらなくなります。

なかったことにできるのです。

しかし、口にしてしまった言葉はそうはいきません。

『今のナシ』とすぐに言っても、もう遅いのです。

口から放たれた言葉は、誰かの耳に届くのと同時にその力も発動してしまいます。

そんなつもりではなくても、その言葉が相手を傷つけてしまうこともあるのです。

『つい』とか『うっかり』で発してしまった言葉でも、取り消すことはできません。

だからパソコンや携帯でメールを作成しているときよりも、慎重に言葉を選ぶ必要があります。

それでも『何であんなこと言ったんだろう』と、後悔したり恥ずかしく思ったりすることはあるでしょう。

言葉はなかなか思い通りには操れないものです。

そんな『つもりのない言葉』を、つい発してしまうこともあります。

それはあなただけではありません。

誰だってそうです。

つまり、誰かにきついことを言われたって、その人も傷つけるつもりなんてないかもしれないのです。

その言葉に、必要以上に傷つくのはやめましょう。

人を傷つけるのが好きな人なんて、あまりいません。

言葉の力を過剰に感じなくていいのです。

間違いは誰にだってあるのですから。

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