被害者意識を捨て、プラス思考を心掛けよ

電車の中で、少しでも足を踏まれたり、足に何か当ったりすると、大仰に「痛い!」と大声を反射的にあげる人がいる。そして、顔をしかめ、長い間、その痛みのひどいことを誇示するのである。このようなタイプは「被害者意識の強い人」である。

これはどちらかといえば、女性の方に多い。被害者意識の強い人は、潜在意識に、「自分は少しも悪くない。このような目に私があわされたのは、あなたの貴任である」といった意識が常駐的に根をおろしているのである。その故に、精神分析医はこれを心理学的分類の中では、特に「あなたのせいで型」という名称をつけている。

すなわち、これも徴候が進めば病気なのである。しかも、自分の健康を害するだけでなく、周囲を多いに悩ます病気なのだ。被害者意識が強くても、経済的に恵まれる場合も間々ある。しかし、この否定的意識は、おカネよりも他の面で不幸になるのである。

すなわち、群居衝動はそこなわれ、孤立する。自己重要感は低下させられ、しばしば、性的魅力さえ失われるのである。そして、不平不満のシワは明確に額面上にきざみつけられ、心は常に、その表情のとおりに満足することがない。

被害者意識の強い人は、また「他罰主義的」でもある。すなわち「あなたのせいでこうなったのに、あなたは責任をとろうとしない。だからこういう罰を与えてやる」といった考えから、陰に陽に攻撃的言動をとるのである。

こういう性格のある者は、特に接客サービス業には向かない。この場合は、経済的衰運に結びつく怖れがあるから、よくよく注意しないと、その経営者は危険である。

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