生理的不快感を他人に与えるな

成功者といっても、非常に異なったいろいろのタイプの人がいる。たとえば、芸術家などには、奇人変人などと呼ばれ、服装に無頓着、また見るからに不潔たらしい、ポサボサの髪の毛などという人も少なくはない。

しかし、ここで、ごく一般的な意味での成功を目指す者にとっては、人々に不快な感じを与える風態は、大きなマイナスとなることを指摘したい。例えば、匂いである。風呂に長く入らず異臭をただよわせているなどとなると、生理的にも人々はこの人の周囲から遠ざかるであろう。それほどでなくても、足むれ、わきがの人は、たえずその部分を清潔にし、消臭剤を用いるなどの配慮が必要である。

また、他人と話す際に、必要以上に顔を相手に寄せ、自分の息が相手の鼻にかかっていることに気がつかない人もいる。服装も、華美であるのも厭味だが、特に注意しなければならないのは不潔さである。洗濯された下着、シャツなどを、こまめに変えるべきであろう。また、見た色も、出来るだけ明るくさわやかな印象を与えた方が有利である。

暗いくすんだ色は、人心を暗くしがちである。手や爪も、あかじみないように気をつけた方がよろしい。以上のことがらは、何も必ずしなければ成功者となることは出来ないという意味ではない。しかし、これが出来ていないと、まず成功への道へ一歩を踏み出す時の大きなハンデキャップになるのだ。

人々は何となく離れてしまうので、この人は組織社会からは、自ら離れざるを得なくなり、いわゆるアウトサイダー、あるいは一匹狼としての成功を狙うしかなくなるであろう。

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