ヨーロッパでは泥人形が身代わりに

厄年の風習はヨーロッパに行くと各地で点在しています。

イギリスやドイツなどのキリスト教圏、トルコやエジプトといったイスラム教圏など宗教に関わらず風習として残っていることが特徴で、厄年の歳回りも下一桁で計算する、あるいは定期的周期で計算するなど基本的にはアジアの厄年とあまり変わりがありません。

厄祓いには木の実を歳の数だけ食べるという日本の節分にも似た方法がありますが、各地で目につく共通の方法は泥人形を川に流すという風習。

そこで思い出されるのがユダヤ教の伝承に登場するゴーレム。

作った主人の命令に忠実な泥人形で、厳格な制約を守らないと凶暴化する怪異ですね。

この泥人形には旧約聖書に出てくる特殊文字を身体に刻まなければなりません。

旧約聖書はユダヤ教やキリスト教、イスラム教が抜粋して経典にしているので、自分の身代わりとする泥人形は旧約聖書が関係している可能性があるといえるでしょう。

とはいえ、ヨーロッパの厄年は日本や韓国、中国といったアジア圏ほど一般的ではなく、地方に残る風習といった意味合いが強く、また厄年だからといって行動制限を起こすこともほとんどありません。

また心霊現象や新興宗教など根拠不明の事例が大好きなアメリカに厄年の概念がないというのも興味深い話です。

やはり国としての歴史が浅いと民俗的風習が生まれにくい部分があるのかもしれません。

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