ドーパミンが与える快の感情

ドーパミンはけっして「快楽」だけを司る神経伝達物質ではないのですが、「快楽」を司っていると聞くと、興味がそちらに向くのは人間の性ですね。

興味津々の方はすでにドーパミンが分泌していると思ってください。

せっかくドーパミンが分泌されているのですから、それを活かすためにも先にドーパミンが報酬系神経伝達物質と呼ばれている理由を説明しましょう。

人を含む動物には生物学的欲求があります。

喉が乾く、お腹が減る、寒い、暑い、といった生命に関わる欲求のことで、この欲求を満たさないと生命維持が不可能となります。

そのために水を飲む行為、ご飯を食べるという行為を行って欲求を満たし、生命維持をするのですが、欲求を満たすだけでは持続性がなくなることから人を含む動物には欲求を満たすと気持ちいい、という快の感情を与える機能があります。

喉が乾いた時に水を飲むと生命維持に役立った、と考えるのではなく、純粋に「おいしい!」と感じる気持ち良さですね。

空腹時に好きな食事をいっぱい食べた時の幸福感も同じ。

この快があるから、人を含む動物は喉が乾くと水を飲むようになります。

すでにお分かりと思いますが、ドーパミンは欲求を満たす行為を行った時に活性化して、快の感情を与える神経伝達物質なのです。

関連記事(一部広告含む):