「厄年と厄払いの話」カテゴリーアーカイブ

かわらけを投げて厄払い

かわらけ投げを知っていますか?

かわらけとは、素焼きの陶器のことを指します。

その陶器を高いところから投げるのが、かわらけ投げです。

かわらけ投げは、酒席の座興として広まったものですが、元々は京都の神護寺が発祥の地とされています。

新護寺では境内奥の地蔵院から錦雲峡の谷に向けてかわらけを投げます。

それが厄除けになると言われているのです。 続きを読む かわらけを投げて厄払い

厄除けの効果は心理的なもの?

厄除けや厄払い、効果があるものだと思いますか?

信じられないという人もいるでしょう。

中には『厄除けの祈祷をしてもらったのに、災厄があった』という人もいるかもしれません。

そういうことがあると、厄除けなんて効かないじゃないか、なんて思ってしまいます。

しかし、本当にそうでしょうか?

厄除けをしていたから、厄はそれでも小さなものになっていたのかもしれませんよね。 続きを読む 厄除けの効果は心理的なもの?

厄落としって何?

厄落としというものがあります。

厄払いや厄除けと同じように使いますが、それらとは少し異なります。

厄払いや厄除けは神社などで厄を払う祈祷をしてもらいますが、厄落としはあえて辛いことなどを行い、それで修行を積んだとして、厄を自ら払うものなのです。

初詣などでおみくじをひくでしょう。

そこで凶などの悪いものをひいたとき、近くの枝などに結び付けます。

その際に利き手ではない方だけで結べば、その凶は昇華されて悪いことは起こらないと言います。 続きを読む 厄落としって何?

出産して『子捨て』で厄落とし

厄年に出産はしない方がいい、と言われることがあります。

しかし、逆に出産が厄落としになるとされ、厄年の出産は厄が払われるとも言われているのです。

出産というのは、大変なものです。

痛みも伴いますし、妊娠してから出産するまでの十月十日はなかなか気が休まりません。

自分の体の中で、一人の人を育てているのですから。

厄年であったとしても、それを気にする余裕もないでしょう。 続きを読む 出産して『子捨て』で厄落とし

厄を祝う!?厄祝い

厄を迎えると、『早く払わないと!!』と思います。

厄年が来たことで、憂鬱な気分になってしまうかもしれません。

厄年なんて何も良いこともないだろうから、早く過ぎてしまわないかな、と。

確かに厄年を迎えると気持ちは沈んでしまうでしょう。

しかし、厄年は何も悪いことばかりではありません。

厄年を祝う風習があるところもあります。 続きを読む 厄を祝う!?厄祝い

厄落としのいろんな方法

厄払いなど、寺社で行うものは神主さんなどに祈祷してもらいます。

ですから、特にどの地域でも同じような厄払いです。

しかし、厄落としは一般的には民間で行うものです。

それは迷信のようにその地方のみで伝えられ、独特のものも数多くあります。

お金を落とすとか、手ぬぐいを落とすなど、厄の代わりに何かを落として厄落としにするものもあります。

お金を落とすことは厄を前もって故意に起こす、という意味もあります。 続きを読む 厄落としのいろんな方法

悪いことが起きたら厄落としだと思おう!

前厄の年や厄年のとき、悪いことが起きたらどう思うでしょう?

『やっぱり悪い災厄が起きたな』

そう思ってしまうかもしれません。

災厄が始まった、と思えば、次は何が起きるのだろうと怯えてしまいます。

もっと悪いことが起きるのではないか、と身構えるでことしょう。

厄というのは、びくびくしている人の傍に寄ってきます。 続きを読む 悪いことが起きたら厄落としだと思おう!

結婚観の限界に厄年あり?

最近のスピリチュアルブームは留まるところを知らず、古今東西の占いや迷信が跳梁跋扈しています。

厄年もそのひとつ。

単なる日本の神事、という風習でしかなかった厄年がジワジワと浸透しており、その背景を探ってみると、どうやら日本男女の晩婚化が影響しているようです。

現在の一般的な本厄は、男性が42歳で女性が33歳。

この厄年を迎える前に結婚したい、という願望を持つ男女が多くいるというアンケート結果がアチコチで見られます。 続きを読む 結婚観の限界に厄年あり?

厄祓い厄除けはお近くの神社仏閣で

厄年とは災厄が多く振りかかる、とされる年齢のことです。

詳しい説明は後述するとして、男性は42歳、女性は33歳が本厄といわれ、とくに大きな災厄が起こる可能性が高い、とされています。

では、この災厄を避けるためにはどうすればいいのか、というと、神社仏閣で厄除け、厄祓いをすると効果がある、というのがこれまでの日本の風習です。

たとえば神奈川県の寒川神社。

厄年とは、日本人が長い間かかって経験的に知った生活の知恵です。 続きを読む 厄祓い厄除けはお近くの神社仏閣で

厄年は人生で疲れが溜まりやすい時?

もっとも、神社仏閣の厄除け厄祓いに関しては厄年に限ったことではなく、生まれた時の、いや、生まれる前の安産祈願から死んだ後の先祖供養に至るまで、事あるごとにご祈祷項目があるので、厄年の重さは七五三とたいして変わらない、とも言えるでしょう。

この厄祓い厄除けで分かるように日本の伝統的な神社仏閣と関わりのある厄年は、歴史的にも古くから全国的な風習として定着しています。

なぜ厄年が生まれたか定かではありませんが、現代社会に当てはめると、男性の42歳は社会的責任が重いことに加えて長年の肉体的精神的疲労がピークに達することから身体的な不調や不注意による事故が起こりやすいこと。 続きを読む 厄年は人生で疲れが溜まりやすい時?

災厄は幸福と同じ数だけ訪れる

毎年災厄が降りかかっているという人がいれば、逆にこれまで大きな災厄なんて経験したことがない、という人もいるでしょう。

人生に対する努力とか災厄に対する精神力の違い、といえないこともありませんが。

しかし、全体的に見れば多くの人が災いもあれば幸せも適度に、ライフサイクルに同調するバイオリズムのように波を描いて訪れているというのが実情でしょう。

その意味では厄年が災いの訪れるピークと解釈すればまったく意味のないこと、とは言えません。

だからといって神社仏閣で厄祓い厄除けすれば避けられるというものでもありません。 続きを読む 災厄は幸福と同じ数だけ訪れる

災厄は目立つからこそ隙間ができやすい

世の中には予兆もなくいきなり災厄に襲われるレアケースがあります。

確かにその不条理は避けようもありませんが、偶然にもその災厄が厄年だったりすると、事後に必ず訳知り顔をする人がいます。

たとえば一般的にガンの発症は男性が50歳代前半から急激に発症率が高くなり、女性は40代後半から緩やかに伸びており、厄年とはまったく無関係ですが、厄年前後に発症すると比較的発症率が低いことからどうしても目立ってしまいます。

そんな時に限り、「厄年だったから」とか「厄祓いしないから」とか、根拠不明の発言を聞いたことがあるでしょう。 続きを読む 災厄は目立つからこそ隙間ができやすい