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おまじないは「不思議な力」の呪術

おまじない、漢字で書くと「お呪い」となります。

なんだか、おまじないのホンワカした音調に対して、いきなりオドロオドロしい雰囲気になりますね。

なにしろ、おまじないは人類初期社会、あるいは現代でも文明初期において「不思議な力」がもたらす効能や占いがルーツとなっているのですから、この「お呪い」の漢字の方が本来の意味を持っているわけですね。

この「不思議な力」はその民族が持つ神聖な存在が発揮するものです。

時と場所によっては精霊だとか神だとか悪魔だとか、そういった存在で、それらの存在とコンタクトを取れる選ばれた者だけが、存在から託された「不思議な力」を授けてくれる、というわけです。

この「不思議な力」、まったく根拠がないわけではなく、医療の未発達な初期社会において薬草がもたらすさまざまな効果(そのなかには幻覚や幻聴という症状も含め)は「不思議な力」の存在を示す絶好の演出道具であったことは想像に難しくありません。 続きを読む おまじないは「不思議な力」の呪術

「不思議な力」を利用しておまじない効果を高める

おまじないは立証論。

子供の頃、転んで膝小僧を擦りむいた時やタンスの角に小指をぶっつけて声も出ないほど痛い時、よく母親が「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んでけ~」とおまじないをかけてくれました。

もちろん母親は擦りむいた傷にマキロンを塗ってくれたり小指をマッサージしてくれたりして痛みを軽減してくれていたのですけれど、子供にしてみれば母親のおまじないが効いた、と思えるほど効果絶大なものがありました。

果たして、おまじないは本当に効果があるのでしょうか?

結論から言えば、おまじないは効果があるのです。

その理由は、おまじないは確率論ではなく立証論だから、です。 続きを読む 「不思議な力」を利用しておまじない効果を高める

ジンクスは打ち破るためにある

帰納の推論方法で一般化させた法則が見事に破られ、首を切られた可哀想な七面鳥の話を覚えていますか?

ここで他の七面鳥たちにはジンクスが生まれます。

朝7時に餌を与えられ続けるとクリスマスの前日に首を切られる。

このジンクスは「優勝旗は白河の関を越えない」並に事実例の多いジンクスとなりますが、駒大苫小牧高校のようにけっしてジンクス通りになるとは限りません。

2010年8月13日13時13分、イギリスの航空ショーを見ていた13歳の少年3人に雷が落ちました(これは事実)。 続きを読む ジンクスは打ち破るためにある

自分なりの「マーフィーの法則」を見つける

ここで紹介した「マーフィーの法則」はほんの一例で、バカでも使える機械を考案すると必ずバカはそれを上回る、とか、誰もが理解できる説明を誤解する人が必ずいる、とか、まだまだユニークな経験則が掲載されています。

これらの経験則、けっして「マーフィーの法則」が最初というわけではなく、世界中で類似する内容が諺や常套句として定着しています。

日本だったら「転べば糞の上」とか「泣きっ面に蜂」とか。

フランスではLa loi d’emmerdement maximum(くそったれの法則)と呼ばれ、イギリスではSod’s Low(こんちきしょうの法則)が建物解体業者の常套句とされています。

“The unexpected happens, and you’d better prepare(be ready)for it.” 続きを読む 自分なりの「マーフィーの法則」を見つける

探しものが見つかる場所

「マーフィーの法則」の真骨頂といえば、やはり生活上の経験則。

誰もが頷いて心の中でニヤニヤしてしまう、そんな経験則を紹介しましょう。

“You always find something in the first place you look, but you never find it the first time you look there.”

探しものは最初に探す場所に必ずあるけれど、最初に探した時には見つけられない、という意味です。

付け加えるならば、家中をひっくり返して徒労を感じた途端、最初に探した場所から出てくる、あるいは諦めた時に出てくる、ですね。

これを「探しものは必要でなくなった途端に出てくる法則」といいます。 続きを読む 探しものが見つかる場所