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緊張のドキドキは自己防衛本能から

誰かと喧嘩した時や自分の悪口を陰で言われていると知った時、怒りでドキドキしてきて興奮が収まらない時が誰でもあります。

仕事で失敗、上司やクライアントに怒られた時、同じように怯えからドキドキして震えが収まらない時もあるでしょう。

これらのドキドキ、つまり身体的反応は感情として異なっても自律神経系による恒常性の保持としては同じ反応で、さらに言えば好きな異性を目の前にしてドキドキするのも、じつは同じなのです。

ただし異性に対するドキドキは怒りや震えとは違った本能なので、ここでは怒りや震えについて取り上げましょう。 続きを読む 緊張のドキドキは自己防衛本能から

社会的ストレスも基本的には恒常性を保つため

前項では生命の恒常性、ホメオスタシスを保つために自律神経系が喉が乾いた、というストレスを発散させる話をしました。

このストレスがなければ体内からどれだけ水分が失われているか本人は分からず、やがて恒常性が失われて生命維持の機能が働かなくなり、死んでしまいます。

お腹が減った、とか眠い、という身体的反応も基本的には恒常性を保つためのストレスであり、これらストレスがなければ水分と同じように生命を維持していくことはできません。

つまりストレスのもっとも根源的な部分には生命の維持があり、生きていくためには必要不可欠な身体的反応でもあるのです。 続きを読む 社会的ストレスも基本的には恒常性を保つため

ストレスは恒常性を保つために不可欠

身の回りに数多くあるストレスと呼ばれている原因をきちんとストレスと認識するためには、ストレスとは何か?という内容をきちんと把握、つまりストレスそのものを知っておく必要があります。

ストレスとは原因ではなく身体的反応です。

もっとも簡単な例を紹介しましょう。

喉が乾いた時、水が飲みたいという気持ちが働きますが、これがストレスです。

喉が乾いている状況がストレスという身体的を引き起こすこと、つまり喉が乾いていることがストレスの要因なので、この要因をストレッサーと言います。 続きを読む ストレスは恒常性を保つために不可欠

わけの分からないことを定義に当てはめるのは人間の性?

多くの人は、うまくいかないことやワケのわからないことの原因を定義に当てはめることで納得しようとします。

これは古来、人が知性を芽吹いた時からの習性で、その最たる例が宗教ですね。

かつて、雷は天の神が雷槌を振り下ろしたことから発生すると信じられていました。

今こそ雷は上昇気流と氷粒の静電気によって起きる現象と知られていますが、原因の分からない古代、それは人以外が起こす超常現象として捉えられていました。 続きを読む わけの分からないことを定義に当てはめるのは人間の性?

ストレスのせいにする前に

今の世の中、「ストレス社会」などと呼ばれているほど、ストレスが身の回りに溢れているように見えます。

学校や会社の人間関係、子育て、体調の変化や加齢による不定愁訴の不安まで、最近は情報の多様化と分散から複雑さが増し、本人がストレスと感じる対象とその内容が本人しか分からず、他の人から見えにくくなってきているのが最近のストレス事情の傾向といえるでしょう。

交流関係を広げるために始めたSNSが逆にストレスの原因になる、などということは以前には見られなかった現象のひとつです。

また社会全体もストレスの枠を拡大し、多用しているのでちょっとした体調不良や精神的不安定をすぐにストレスへ結びつけて解決しようとする傾向も見られます。 続きを読む ストレスのせいにする前に